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打った喜びよりも打てなかった悔しさを胸いっぱいにして息子は強くなっていく。

土曜日、少年野球大会の準々決勝がありました。

次男は、三番ピッチャーで先発出場。1-0とリードして、試合は終盤へ。それまでフォアボールのランナーはいくつか出すものの、相手にヒットを与えず、上々のピッチング。

追加点が欲しい状況ですが、次男のスリーベースヒットなど、長打は出るものの、後続が絶たれ、残塁の山。得点になりません。「この調子でなんとか抑えながら、打線がつながるのを待つしかない」そう思った矢先、相手の打球はセンターを大きく越えていきます。センターは一生懸命追いかけますが、打ったバッターはホームまで帰って来てしまい、1-1同点。さらに、フォアボールで出したランナーへの牽制をファーストがエラー。その後も内野のエラーでそのランナーもホームへ帰してしまい、1-2。

逆転をねらうその裏。相手ピッチャーが先頭からコントロールに苦しみ、連続フォアボールで1,2塁。ワンナウトから送りバントが成功して、ツーアウト2,3塁としたところで次男に出番が回ってきました。大チャンス。

そこで、相手チームはピッチャーを交代。代わったピッチャーの球が速く、「こんな良いピッチャーが控えていたのか?」と、見ていた親たちはざわつきます。もしかしたらコントロールに難があるのかもしれません。
「ここで打ったらヒーローだよ!」親たちから歓声が上がります。

息子本人も、「ここで打って逆転」と、気合が入っているのがわかります。しかし、粘ったものの、力強い速球に合わせることが出来ず。空振り三振。好機を逸しました・・・。

その後そのまま抑え込まれ、チームは準々決勝敗退となりました。次男はナイスピッチングで1安打完投。打っては特大スリーベースヒット。しかし、息子は、最後の打席で打てなかったことだけを悔しがっているようでした。

相手は、その後、勝ち進んで、優勝。

負けたその午後から、息子は、目の色を変えてバッティング練習に励みました。コーチにバッティングフォームを念入りに見てもらい、新フォームも確立されました。気迫が感じられ、練習中も、ホームランを連発。
きっとあのとき、2,3塁のランナーを息子のバッティングで帰せていたら、きっとこの二日間の気迫は無かったのではないかと思います。

残念ながら準々決勝敗退となりましたが、それよりもっと大きな物を手にしたこの四連休になったと思わずにはいられません。

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