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イライラの正体と対応の検討

少し気持ちの整理をしたい。

以前どこかの記事で「ルーティンのように毎日電話がある」と記載したと思いますが、今もその電話は続いています。

内容は概ね「街に出て人に睨まれた」というもの。また、本人の中で以下のような確信があるようで、その理由から相手が睨んでいると確信している状況があります。

例えば、本人がピンクの物を持っていて、相手も同色の物を持っていた時に、「相手が真似されたと感じている」と確信を持っているようです。
それは相手の勘違いであって、自分は好きなものを持っているだけ、ということを何度も私に伝えてこられます。
スーパーで買い物している時に同じ商品を持った客を見かけると、店員に対して「私はあの人の真似をしているわけではありません」と訴えることもあるようです。

この方への対応として、うちの事業所でできることは「聞くこと」になります。
これは紆余曲折あって事業所で決めたこと。この方針はまあ妥当だと考えますので今回は取り上げません。
また、支援者が利用者に対して感情的になるのはどうなのかという点についても一度棚上げして考えます。

で問題は、最近自分の中でその方の電話内容に耐えられなくなってきていると感じていることです。

具体的に言うとイライラするわけです。

次の業務に支障はないものの、明らかに声のトーンや表情に出ていると感じています(本人は気付きませんが)。周りの職員に申し訳なく感じる。

なぜ私はイライラしているのか。何に腹を立てているのか。その原因を少し整理してみて、今後の心構えや対応が見つかればいいと思います。

では整理していきます。

イライラの原因

正直もう電話番号を見るだけでピリッとするわけですが。
そもそものところを少し振り返る。

まずイライラするポイントを挙げてみる。
・自分は別に本人がどういう行動をして、何を持とうが何とも思わないと何度も伝えている。→なのに「私は真似をしていない」とか「支援者に勘違いされたくない」と何度も言われている。

・相談ではなく悪口を聞かされている。
→ただの通行人に対して「あのハゲのことなんか気にしない」とか「顔の悪い人のことなんて真似しない」と言い募る。

・本人も別にきらびやかな人ではないのだから、本人の理論で言うと誰も気にしないのが当然。
→なのに周りから見られていると言い募る。周りの人が病気だと言い張る。

・次の予定を伝える、ルールにしている10分が経過したことを伝えても電話を終えない。
→最近は伝えても返事すらせずに「それからなんだっけな」と話始める。

こんなところだろうか。

結局自分は、本人の言っていることを聞き続けることが苦痛なのかもしれない。
本人が解決したいと思っているのかどうなのか測りかねるし(相談する前提は「解決したい」であるはずなのだけど)、こちらの提案は何も受け入れないので恐らく解決を望んでいない(困っているのは真実なんだろうけれど、提案する方法での解決は望んでいない)。
結局自分が思ったことを思ったまま話したいのだろうけれど、その内容があまりにも幼稚であったり、飛躍していたり、一方的で矛盾していて公共の場ではおよそ聞かないような口汚さだったりするからこちらも疲れるのだろうか。

本人は本人の感覚を正常と思っていて、周りが異常だと思っている。周りの人みんなに薬を飲ませたい、親が管理すべきと言っていたし。

自分の心情としてどうしたいのか。
解決したい。なぜならこの電話をなくしたいから。本人が楽になるからなんてことは二の次なのが正直なところ。
あ、これか。これが上手くいかないからイライラしているのか。

ではこの「解決したい」とか「電話をなくしたい」を別の方法で解決するか、捉え方を変える必要がありそうですね。

対応を考える

「解決したい」については恐らく絶望的でしょう。
ここで言う解決は①症状の改善②支援者に言っても無駄だと理解すること。
結果電話がなくなる、減る、解決に向けて具体的な動きを開始することができれば御の字。

これが病気であるならば(十中八九病的な影響だと感じていますが)、医療に係る必要がある。精神科通院をしているけれど、本人と親、医師が何を話してどのような方針でいるのかは直接確認ができていないし、確認を拒否されている。
上記のような気になることが多く眠れないとのことだったので、服薬調整の相談をすることを提案したが、それもかなりの拒否があった。

本人の話を聞いて、本人が確信している可能性の他に、他者が取った言動の理由の可能性を示しても対話にならない。相手の肩を持つのかと怒る。
まあそうよね。確信しているのだし。

他に本人が「困った」と言われたところを取っ掛かりにして、医師への相談や一般的な対応を伝えても「そうですね」で流され、「相手に伝えてやりたい」と言いながら私に伝えることを続ける。

私に伝えたところで相手には伝わらない。
本人の日々の言動を私が把握できるはずもなく、なので本人について「真似している」とか「私に気がある」なんて感じようがない。
これらを伝えても、納得されない。
「もしかしたらすれ違った人が支援者の知り合いかもしれないから」というなんでその可能性を確信しているのかという程度に小さい可能性の話をしてくる。
その上で、たとえば人づてに話を聞いても支援者は何も思わないと言っても、「いや、思う人もいる」と最もらしいことを言ってくる。

関係機関で会議を開いて現状何か打開策は生まれるか?
いや結局「本人が解決を希望するかどうか」という点に尽きるだろう。

思いつくことはやっているのですが、どうも解決には至らない。

では私の捉え方や求めているゴールを変える・・・?うーん。
本人は解決を望んでいないのだから、あれこれ言わず「はいはい」と言っていればいい、と割り切る?どうかなー。できるかなー。

以前先輩に言われたのは「“いただいた”と思うことだよ」ということ。
話のネタ、笑い話をもらったと思うことだということです。
本人には悪いですが、たしかに結構面白い。飛躍の仕方や、そこに目をつけるの!?というツッコミに溢れている。
ちょっとしたホラーを感じることもある。
けど先輩、結構きついです。客観的には笑えるし、奥さんには打率100割ですけど。

同じく担当者の職員や事業所単位でもう少し対応について話すか?
結局、交代しながら受けるというのはお互いに訪問の予定やら、電話との近さやらで偏りが生まれている。
代わりに取ってもらって、日に何度も出ないように不在と伝えてもらうことに、つまり居留守を使うことを自分が納得できるか?

まとめ

結局具体的な解決策は思いつかず。今後の課題となりましょうか。

ただ、私のイライラの根本は「解決したい」「電話が来ない・あるいは相談という形になってほしい」というところにあるようです。 
今この電話での解決は不可能だ、と心底から思いたい。いや理解はしているのですが、納得を心が拒んでいる。

対応としてまずは、真正面から受け過ぎないことなのでしょうね。
適度に聞き流して、基本的には「はいはいそうですね」という対応で、本人がこちらに意見を問うて来たら一般論や支援ベースの話、個人的な感想を伝える。そこに留めて、それをよしと思おう。

それから事業所内で対応を再確認しようかな。でもこれ、きついっすって言うのってどうなのかな。いやでも、他の人が同じような状況で対応しているのを見たら自分は声をかけるしな。

笑い話にして消化しようと思います。
事務所や自宅は楽屋。利用者の前で(愚痴が)出なければいいと先輩に言われたことがあります。

もう少し、肩の力が抜けるといいな。
切った後に、申し訳ないけどいる職員には話を聞いてもらおう。
ここはお互い様だ。よろしくお願いします。

思考の垂れ流し、失礼しました。ありがとうございました。

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