仕事のこと①~相談員のお仕事~
今回は私が現在就いている仕事について書いていこうと思います。
私は大学から専門学校に進み、そこから「相談員」と括られる仕事に就いています。今年で9年目になります。
もしかしたら「相談員になりたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、「相談員」ってなんでしょうか。
相談員とは
相談員には様々な種類があります。大抵の場合、その人の所属する機関によって専門の領域や仕事の内容が変わってきます。
私の専門の領域は「障害者の企業就職」に関することです。
病院にいる相談員は、医療費助成や退院後の生活環境についての相談を受けているし、高齢者施設にいる相談員は高齢者の福祉サービスについて、市役所の障害福祉課なんかにいる相談員は障害者の福祉サービスに関する相談を受けています。
「命の電話」で電話に出る人はどうだろう。個人的には相談員というより、傾聴ボランティア?の要素が強いように思うけれど。
私の中で「相談員」とは、「各領域の窓口にいて、相談者の困りごとを整理し、専門領域についての助言をおこない、専門外の相談の場合は適切に専門家やサービスを案内する人」を指していると考えています。つまり、聞きっぱなしではなく、何らかの提案や具体的なサービスに繋ぐ人。これがとても難しいのだけどね。
命の電話は傾聴が主だとイメージしている(実際を知らないくせにすみません)ので、私の中の相談員像とは違うのです。
カウンセラーとの違いって?
よく友人に仕事を聞かれ、「相談員です(伝わらねえだろうな)」と伝えると、「カウンセラー?」と言われます。これは割りと高確率。
私はそこで、「あーうん、大体そんな感じ。人の話を聞いてる」とごまかすのですが、実際には違うものです。なおこれは私のイメージであって、明確な定義は知らぬ。深く知りたい人はwikiをみよう!(ググってくださいすみません)
相談員の定義(私のイメージ)については先述の通り。
ではカウンセラーはというと、「相手の話を傾聴し、質問を重ねて本人の疑問を深化させ、本人の内省を促す人」もしくは「専門の検査をおこない、心理的な指標を示す人」でしょうか。このふたつを兼ねてるイメージ?すみません、仕事で接した人はこんな感じでしたので。
公認心理士もしくは臨床心理士の方!いらっしゃいませんか!勝手なこと言ってすみません!私は味方です!認定心理士の課程は終えております!(なお無資格)
あ、ここでいうカウンセラーは上記のふたつの資格のイメージです。他にもいろんな「カウンセラー」と名前のつく資格がありますが、ここでは公的に認知度が高い国家資格・民間資格のこれらを想定して話しています。
相談員は相談の技術の中で傾聴することや、質問を重ねていくことはありますが、業務の目的はカウンセラーとは異なるように思います。いや、本人の困り感の解消という点では同じですが、アプローチが違う。外向きに答えを得る(相談員)と内向きに答えを得る(カウンセラー)の違いがあると思っています。
私の業務内容
ざっくりと、私の仕事のことをば。
「仕事をしたいよ!」という障害者の方と、「障害者を雇いたいよ!」という企業を繋げる仕事です。
障害者本人と面談します。聞き取りの中では特に、どんなことで困っているか、困ることが予想されるかを整理していきます。その内容を事前に解決するか、企業側に伝えて対応を先に考えておくお手伝いをします。
職場を訪問して、障害者本人と企業の人に近況を伺います。お互い同じことで困っていれば解決は早まりますが、片方だけが困っていることもあります。そういう時は難しいこともありますね。
多いのは双方のコミュニケーションが不足し、アンジャッシュ状態になっている場合です。その時は私が通訳のような立場で間に入ります。双方「なるほどね!」とうまいこといくこともあれば、そうでない場合もあります。
いろいろな職場の裏側が見られて楽しいです。片道90分以上運転する職場に行くこともあるし、電車で都内に出掛けることもあります。コロナ禍以前は直帰できるように訪問を調整して、そのまま早い時間にひとり飲みに行くことも。ああ、キリンシティ懐かしい。美味しいビールが飲みたい。
大企業や銀行の本社、近所のスーパーなども。接客場面以外の店長と話してその対応の悪さから「二度と買い物に行くか!」と思うことも(過激)。
とにかく人を観ます。話をして人となりを把握する仕事ですので。不謹慎で不適切かもしれませんが、いろいろな人がいて、腹立たしく思うこともあるけれど、それも含めて「面白い」仕事だと感じています。
まとめ
相談員はカウンセラーとは違い、様々な困りごとに対応したサービスや助言をおこなう仕事の総称です。専門の領域によって業務の目的や運用する制度、身に付けている知識が違います。
特に私は仕事に関する相談を受ける就労支援相談員。いろんな会社に行って、偉い人と話すことがあります。
特段優しくないとできないわけではありません。でも親切だと仕事が円滑にいくでしょう(私が親切かは棚の上へ)。
人のことに関心がある人の方が楽しめるでしょう。そんな人、ぜひ相談員になってください。一緒にAさんについて語るのは楽しいよ。
細かいことはまたの機会に。
とりあえず私は、私の仕事が好きなのです。
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