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就労選択支援(仮称)について

新たな障害福祉サービスとして、「就労選択支援(仮称)」の話題が社会保障審議会障害者部会の資料で出てきました。

障害のある方が自身のアセスメント(特に就労に関するアセスメント)を受け、その結果を関係機関と整理・共有し、選択肢を明確化し、本人が選択できる機会を設ける事業です。

いわゆる直Bや直Aと言われてきたものがここで明確に新しい事業として創出される流れとなりました。
詳細は追って出てくるでしょうが、今のところ出ている情報を、『社会保障審議会障害者部会(第131回)』の資料からまとめてみます。


就労選択支援(仮称)の概要

〇サービスの対象者

新たに就労継続B型事業を利用する意向の者

新たに就労継続A型事業を利用する意向の者

標準利用期間を超えて就労移行の利用を更新する者

としています。

〇利用の期間

2週間程度。最大で2ヶ月の利用としています。

〇実施主体

具体的に挙げられているのは、就労移行、就労継続A・B、ナカポツなどが挙げられています。

〇内容

就労に関するニーズを相談で聞き取り、実際の作業場面を活用して就労に必要な能力を整理するとしています。

また上記の方法で把握した内容をツールで整理し、地域の支援機関と共有することや、整理したものを本人とも共有し、地域の福祉サービス、企業での雇用事例を伝え、選択肢を整理する、としています。

就労選択支援(仮称)に対する所感

あくまで現時点でイメージをしてみてのものですが。

大きな目的としては、障害者の一般就労の可能性を最大限引き出すためのものだと思います。国としてはやはり、社会保障費の軽減や労働者を増やすことによる税収の増加も狙っているのかなと思います(それが良い悪いではなく)。いや考え過ぎだろうか?

気をつけなくてはいけないのは、「本人の選択を支援する事業」であること。
アセスメントの結果が「一般就労可能」だとしても、本人がその上で「一般就労しない」という選択を取ることができるといいなと思う。

今回のこのアセスメントの結果は、その後の「福祉サービス利用の際の支給決定の要否を勘案する事項の1つとすることを検討する」としているけれど、その点はどうなるか。
行政の担当者によって解釈が変わることがないといいなと思うが・・・果たして。そもそも、この危惧を持つことは主旨として合っていますか?どうですか?

自分のイメージとしては、対象となる障害者が出てきた時に当該の事業で就労アセスメントをおこなって、①自分の現在の能力(長所や短所)や一般就労する上で必要な配慮や、訓練で目標とする点を明確化し、②地域の福祉サービス、企業の状況を把握している担当者が選択肢や選択した際のメリット・デメリット等を整理し、③それらを関係機関を交えたケース会議で本人と共有し、④本人の選択に沿った支援を提供できる体制を構築することがひとつの大きな流れや目標なのかなと感じています。

その中で「ゆくゆくは一般就労したい」と感じている人に対しては、上記の①を踏まえて訓練をおこない、就職活動の段階まで経過をその時々の支援者間で情報共有をして、いざ就職の時に適切な配慮と支援を受けられるようにしていくことが重要かと思います。

例えばB型からA型、移行を経ての就職をする際に、その情報が引き継がれていくことが重要かと。アセスメントはどんどん変化していくはずだけど、どうなんだろうか。

資料では例として一般就労を将来的に希望する場合には、サービス利用直後ではなくて一定期間利用した後に当該事業を・・・という件があるように読み解けますが・・・。

これ、一生で何回使える事業なのでしょうか。
たまに移行支援は一生に一回だけ、という行政がありますよね(結構な驚きでした)。

支援機関間での情報共有はもちろん現在もやっていると思うけれど、機関によってアセスメントの基準がまちまちなのが、しばしば問題になりますが・・・。
それを統一しようということなの?どうなの?県や市単位でやっているところがあるけれど・・・。

結局は見立てる担当者によってな気もするし(元も子もない)。そこを教育しましょうって話題もある。一緒の教育をすれば統一感出ますか?

謎が深まるばかり。私、読み飛ばしてます?

まとめ

うーむ。もう少し読み込んで、誰かと話してみないとどうにも整理がしきれないな。
近いうちに県規模の会議があるし、そこで話題になりそうでもある。

直Bの対応って今どうなってるんでしょうか。形骸化している?どうなのでしょう。

ああ、なんのまとめにもなっていないですね。すみません。
なんとなーくのイメージはつくのですが、細部まで考えるとよくわからん。

自分の立場とすると、実施主体になる可能性もあるし(といっても法人は手を挙げないような気もするし、地域に移行一杯だからどうなるのかわからんけれど)、ケース会議に呼ばれる立場でもあるでしょうから。

よくよく続報を気にしていきたいと思います。


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