2016年3月17日 歩き遍路〜3日目〜
今日は最初の難関である
12番札所焼山寺を目指します。
ルークと同じ宿を予約していざ出発。
藤井寺までの道中
約40分程で11番札所藤井寺へ到着。
山の麓にひっそりと佇む寺で神秘的な雰囲気でした。
11番藤井寺
参拝をすませいざ焼山寺へ続く山道へ。
山道入り口。
入り口看板。
山道序盤。
遠くに見える滝。
その通りかもしれません。
山道途中からの街並み。
しかし徐々に足取りは重くなります。
身体が起きていないせいかしんどさはつのります。
こういうお言葉は励みになります。
水飲み場もあり、とても美味しいです。
塩分補給はこれ!
道も徐々に険しくなります。
長戸庵。
一つ目の休憩ポイントです。
藤井寺から3.2km地点にある
長戸庵に着きました。
2名ほど休憩されており、
昨日の鴨の湯に泊まられていた方も
いらっしゃいました。
眺めも良くなります。
登りも険しくなります。
この後ろ姿のお遍路さんはなんと72歳!
喜熊さんはパワフルに私より軽い足取りで
登っていかれます。
夏は鮭を釣ったり登山をしに
北海道にキャンピングカーで
行かれるそうです。
そして色々な話をして下さり、
人生のアドバイスも頂きました。
前に進む勇気も頂きました。
道も細くなります 。
転がされます。
建物が見えてきました。
柳水庵。
二つ目の休憩ポイントです。
6.6kmの柳水庵に到着。
給水とトイレとおにぎりと
カロリーメイトを済ませます。
やっと半分です。
喜熊さんの後を懸命に追います。
無心になりながら登っていきます。
足や疲れのピークに達します。
お大師様の姿が見えました。
8.8km地点の浄蓮庵に到着です。
水とカロリーメイトを補給します。
ここには左右内の一本杉という
大きな杉があります。
6.7人の歩き遍路さんが
休憩されていました。
喜熊さんはすべてのお遍路さんに話しかけ
コミュニケーションをとっていました。
すごいです。
左右内の一本杉。
と私。
ここからはどんどん下っていきます。
今までも登ったり下ったりでしたが、
それ以上に下ります。
絶景です。
疲れも吹き飛びかけます。
水も綺麗です。
梅畑を通ります。
気持ちいい道なりも束の間、
最後のころがしです。
ここまでくると道が手を使わないと
登れない岩だったり足場が滑ったり
疲れで足が上がらず登れなかったりします。
でも不思議と足は前に進めるようになります。
あと11丁!
こういう看板がいくつもあります。
有難いです。
この頃は無心になり、
本当に一歩一歩を大事に
噛みしめるように歩きます。
喜熊さんが言っていました。
「一歩一歩、ゆっくり前に進めばいいんじゃ。」
それを思い出しなから前に進みます。
ついに見えました!
標高も相当高そうです。
寺までの舗装路が約700m程あり、
ついに到着しました!
12.9kmの道のりで
6時間かかりました。
12番焼山寺
足が棒になりながら、
これまでの道を思い出しながら、
丁寧に参拝を行いました。
境内で魅力的なものを発見しました。
もちろん食べました。
うどんの汁が五臓六腑に染みわたりました。
汗で冷えた身体も温まりました。
有難い一杯でした。
足もボロボロなので
これから3.5km先の民宿を目指します。
下山道。
集落が見えました。
ずっと下り坂でした。
疲れた足にこの下り坂は本当に堪えました。
日焼けした顔面も
火照り熱っぽくなったりで
まだ着かないのかという
イライラが募りました。
足も限界というところで
本日の宿を発見!
民宿すだち館です。
到着してすぐ干し柿と
温かいコーヒーを頂きました。
染み渡ります。
こちらは一泊4000円で
近くの温泉に連れて行ってくれ、
洗濯機と乾燥機完備で夕食と朝食付き、
さらに次の日のお昼の
おむすびまで提供して下さいます。
まさに神対応です。
車で15分の神山温泉。
至福の時でした。
最高のお接待です。
この時、連れて行ってくださった方が
近所のすだち農家さんで
すごくユニークでいい方でした。
神山のすだちは日本一らしいです。
この方から私の店で使うすだちは
仕入れようと思いました。
至福の夕食です。
もうカレーが美味しすぎて二杯食べました。
その頃丁度ルークも到着。
焼山寺山道に8時間かかったそうですが
良く頑張りました。
この3日間でルークとの
友情も芽生えました。
今日はとても濃ゆく色々な意味で
忘れられない日になりました。
生きていることに感謝しながら
死んだように眠ります。
そして、
2年教えた家庭教師の生徒は無事、
志望校に合格出来ました。
これはお大師さんのおかげではなく
彼の頑張りです。
本当によかった!!!
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