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9/26 ヒューマンの日記という名のロリィタ界隈ザワつきの件。

 朝からロリィタ界隈が騒ついていた。ロリィタは強い思想なので、拒否反応があるのはまぁ仕方がないと思う派です。人間、合わない考えはあります。とりあえず、ロリィタという服は、服以上の意味を持っているため何かと槍玉に挙げられる気がします。

 ロリィタショップをうろついていると前を通る人が「あーこういう系ね」「きゃりーぱみゅぱみゅみたいな笑」という様な上から目線ならぬ外から目線の声が聞こえて来ます。それが良いとも悪いとも思ったことはありませんが、GUとかUNIQLOとか絶対お世話になる様なお店をうろついている時には聞こえてこない声です。

 ロリィタは着ると明確に「社会」に一線を引く気がする。
 ボリューミーなパニエは幅を取るし、繊細なレースは引っ掛けそうで怖いし、重なるフリルはしまう時に気を使う。

 無駄無く、自然体に、スマートに、シンプルに、選択と集中の機能美が求められる現代社会ではイレギュラーな存在です。

 私達は幼少より社会に馴染むため、社会に出るための不断の努力を強いられます。朝に起きましょう、遅刻しない様にしましょう、笑顔を忘れないでいましょう、資格を取りましょう、チームワークを大切にしましょう……。そういった事に「うるせぇバーカ」、お上品に言うと「知ったこちゃありませんわ!」とこちらから社会という物を突っぱねられる。それがロリィタな気がします。

しかし今の世の中、そんな合法反社活動なロリィタが売れなくなってきているらしいです。

単純にみんなお金が無いからなのと、ロリィタファッションを維持する労力が無くなっているという世知辛い理由が最もな気がしますが、あえてここで一つ、理由を新たに考えてみます。

 昨今話題な地雷系、量産型系、またサブカル系といったファッションの台頭も大きい様な気がします。ここの辺りの服は安価で手に入り、尚且つロリィタと同様に社会に対して「うるせぇバーカ」が出来るファッションです。

 足が疲れそうな厚底の靴、ピンク、黒、パープル、水色というナチュラルとは言えない配色、崩れ無い様に注意しなければならないツインテール、手が隠れる邪魔な程のオーバーサイズ、とこれも社会のニーズとはかけ離れている。
なので、これもまた身に纏えば社会に一線が引ける気がするのです。

 まぁ、要するに社会対してに「うるせぇバーカ」が出来るファッションの選択肢が増えているので、需要が分散しているんじゃないかというのが私の考えです。
 ロリィタが売れなくなるのは悲しいし、みんなお金が無いのも悲しいけれど、社会に「うるせぇバーカ」がしたい子がそれだけいるのは社不的には心強いです。

 逆にみんなが幸せに暮らせる世の中になったらこういうファッションって需要が無くなっていくのかな?とも思いましたが、変わらずこの手のファッションを好む子たちは身に纏っている姿が浮かびます。
何てたって単純に可愛いしね。可愛いと思うのがたまたま合法的反社ファッションだったんだよ私たちは。



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