見出し画像

フェミニストやめたら楽になりますよ

■混沌の沼、フェミニズム

今現在のフェミニズムは大きくわけて二つの思想がある。

ひとつは女性を自由に生きさせるというもの。女らしくしようが、それを拒もうが、子供を産もうが産むまいが、働こうが専業主婦だろうが、全部自由ですよ。すべての差別をなくし、弱者を救って、平和な世の中にしたい的な考え方。

フェミニズムって素晴らしいわ、と傾倒している人はこういう感じだと思う。まさにふわふわふんわりフェミニンだ。

もうひとつが

女性は全員が自立し働き、男性の庇護下に入らずおしゃれもせず重いものも持ち男性のように生きよ。専業主婦はゴミ。おしゃれして男に取り入る女もゴミ。子供や家族のケアなどするな。自分の時間は全て自分が使え。これ以外の生き方は一流ではない。この生き方以外を認めぬ。とするもの。

当然この二つは対立する考えだ。

このふたつが入り混じり、そこにミサンドリーも混ざっている。そしてフェミニストではなくて、以前痴漢にあったとか、男性につらい思いをさせられたという人たちも混ざっている。ジェンダーフリーを叫び、男がスカートをはいてもいい、赤いランドセルでもいいという人も混ざっている。

だから本来は弱い人を助けたい、自分も言いたい事が言えるようになりたい、というだけの人や、男だけどスカートはきたいと思っている人でも「それをフェミニズム」と思ってしまうと、そこに「男はみんな犯罪者!」思想が混ざったり、男女すべての差別をなくしたいが、「劣位の男は自慰して死ね!」という矛盾に混乱するはめになる。

多くの方がフェミニズムは危険だ、社会を壊し、安定した生活を壊し、人と人のネットワークを断ち切り、すべての人を一人だけにさせ孤立させる、と言っているのに、データも書籍もたくさん紹介しているのに、なぜかフェミニズムに傾倒している人たちは「女を叩きたいから、モテないから」などと決めつけて馬鹿にしている。こういう記事を読みもしないのだろう。

男も女もほとんど誰もが自分の所属する性のパワーが弱くなることを望まない。だから多くの男性がフェミニズムを望まない。

女性はどうか。

フェミニズムは要するに「女性を少しのエリートと残り大多数の女性に分けて、残り大多数の劣位の女性に自分たちのケアをさせる。優良な精子の持ち主以外の劣位の雄は全員死ね」というのが本来の思想であり軸なので、これを知っておかねばならない。

これで得をするのは一部の女性だけである。社会の枠を壊されて、男性と多くの女性が社会からの保護も保証もなくなっていく。

それがわかっていて、なお自分はフェミニストですと胸を張れるのか。ちなみに上野千鶴子氏は、これをわかった上で、やっている。自書にはっきりと書いてある。

例えば貧しく人口の少ない村で、身体的な理由などないのに「私は自由に生きる!人口を増やすための出産はしない!」「俺は自由に生きる!村を維持するための作業などしない!」と宣言すれば、その人たちは村から排除されるだろう。フェミニズムとはそういうことだ。ただ今は社会が豊かでみんな優しいので排除されない。

フェミニストはお金を持っているので社会から排除されないまま、好き放題に生きている。それだけではなく自分の奴隷にするために「あなたも自由になろうよ!」と他の女性に勧誘を続けているしまつだ。

確かに今や「お国のために非モテと結婚して出産しなきゃ!」という女性はひとりもいないだろう。そんなことは強要できないしするつもりもない。

だが、自分が望んだ男性と結ばれ、子供をもうけ育てることにまで疑問を持ち、わざわざ自身を生きづらく追い込む必要など全くないと思う。

そんなわけでフェミニズムには様々な思想がぐちゃぐちゃに入り混じってしまっているせいで、混乱している人を見ると書いた。少し紹介する。

■フェミニストQ&A

Q. 私は男児の母です。未来の性犯罪者を育てているという罪悪感に苦しんでいます。私はどうすればいいのでしょうか?

A. 何も心配しなくて大丈夫です。今すぐフェミニストをやめて、目の前にいる子供を自分の思うままに愛してあげることです。ところであなたの配偶者さんは性犯罪者なのでしょうか?違いますよね。


Q. 彼がアクセサリーを買ってくれました。私はフェミニストなのに男にアクセサリーを買ってもらったあああああああああ!!!友達からもフェミニストなのにダメって言われたあああああああ!おかしくない!フェミニストでも男にアクセサリー買ってもらうのは変じゃないいいいいいい!!ああああああ!!!!

A. そんなに金切り声を上げて言い訳を4000字も書かなくて大丈夫です。今すぐフェミニストをやめて、彼に「プレゼントうれしい、ありがとう」と伝えましょう。


Q. 夫がそろそろ子どもが欲しいねと言いました。なぜ女性が苦しむことを平気で提案してくるのかわかりません。

A.自分の子供が欲しいと思うのはおかしなことではありません。人は遺伝子の乗り物で、遺伝子は増えたいのです。女性に苦しんで産んでもらうかわり、夫はあなたとお子さんを養うために一生懸命働いてくれることでしょう。お子さんが生まれた後の家事や育児は、できうるかぎり一緒にしてもらいましょう。そして今すぐフェミニストをやめましょう。


…おわかりいただけたろうか。

彼女らは本来自分が生得している女性らしさを無理やりフェミニズムで上がきして殺そうとし、殺しきれずにバグってしまっているのである。

自分が自分である前に、フェミニストであるべきと思い込んで、自分を殺しにかかっている。

そんな不健全なものからは、ただちに離れた方が良い。

そして自分の子を思いっきり可愛がったり、男性に甘やかされてうれしいなと思ったり、夫婦で育児を頑張ればいいのである。