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【小説】やさしさとは

私は、足がもつれて倒れてしまった。
痛くて痛くて、泣いてしまいそうだ。

母「○○ちゃん」
母が手を差し伸べる。

父「いや、ここは自分で起き上がるまで見守ろう。」

母「何を言ってるの。倒れているじゃない。」

父「いや、ここは敢えて見守るべきだ。」

母「早くこちらに。」
駆け寄ろうとする母。
しかし、それを父が遮る。

母「やめてぇ。」
私は倒れている。

よくある光景。
優しいのは父だろうか母だろうか。
それとも。

以下、3パターンで考えると状況が全く異なる。
是非想像してほしい。

パターン① 私が3歳の場合
パターン② 私が30歳の場合
パターン③ 私が80歳の場合