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今日の一言

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#大学

「何事にも集中して」食而不知其味

食らえどもその味わいを知らず
―食而不知其味―

[原文](大学)
心不在焉、視而不見、聴而不聞、食而不知其味。

[書き下し文]
心焉こに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえども其の味を知らず。

[原文の語訳]
上の空であれば、ものを見ても見えず、聞いても聞こえず、食べてもその味がわからない。

[解釈]
何事も集中し、心の目(心眼)で感じなければ理解することができないというこ

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「立ち止まる勇気をもつ」見険而能止、知矣哉

険を見て能く止まるは知なるかな
―見険而能止、知矣哉―

[原文](易経 彖伝上・下)
彖曰、蹇、難也、険在前也、見険而能止、知矣哉。

[書き下し文]
彖(たん)に曰く、蹇(けん)は、難也、険(なや)み前に在るに、険を見て能(よ)く止まるは知なるかな。

[原文の語訳]
蹇卦は難の卦で、前方に迫る、危険を察知したら、進むのを見合わせて立ち止まるのが人の知である。

[解釈]
できる人は危険を察知

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「独りの時こそ誠実に」君子必慎其独也

君子は必ずその独りを慎む
―君子必慎其独也―

[原文](大学 伝六章)
所謂誠其意者、毋自欺也。如悪悪臭、如好好色。此之謂自謙。故君子必慎其独也。

[書き下し文]

所謂その意を誠にするとは、自ら欺く毋きなり。悪臭を悪むが如く、好色を好むが如し。これをこれ自ら謙くすと謂う。故に君子は必ずその独りを慎むなり。

[原文の語訳]
君子は必ず誰にも見られていない独りの時にこそ、その言動を慎む。

[

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