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今日の一言 4冊目

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今日の一言 4冊目
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#淮南子

「人に欠点はあるもの」西施有所醜

西施にも醜なる所有り
―西施有所醜―

[原文](淮南子 説山)
西施有所醜。

[書き下し文]
西施にも醜なる所有り。

[原文の語訳]
西施でさえも醜いところがある。

[解釈]
美人といわれる西施でさえも醜いところがあったということで、完璧な人はいないということです。

誰しも欠点はあるものです。その欠点をどう置き換えるかが大事になってきます。欠点を修正するのか、欠点はそのままに他を伸ばすこ

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「下り坂を感じ取る」見一葉落、而知歳之將暮

一葉の落つるを見、歳の将に暮れなんとするを知る
―見一葉落、而知歳之將暮―

[原文](淮南子 説山訓)
見一葉落、而知歳之將暮、睹瓶中之冰、而知天下之寒。以近論遠。

[書き下し文]
一葉の落つるを見、歳の将に暮れなんとするを知る、瓶中の氷を睹(み)て、天下の寒きを知る。近きを以て遠きを論ずるなり。

[原文の語訳]
木の葉が一枚落ちるのを見て、まさに歳が暮れようとしているのを知り、瓶の水が凍っ

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「まず先に心配することがある」知備遠難而忘近患

遠難に備うることを知りて近患を忘る
―知備遠難而忘近患―

[原文](淮南子 人間訓)
知備遠難而忘近患。

[書き下し文]
遠難に備うることを知りて近患を忘る。

[原文の語訳]
遠くの禍に備える事は知っていても近くの患禍を忘れる。

[解釈]
遠い先の心配ばかりをして目の前に禍があることを忘れているということです。

手配した食材がちゃんと入荷するか心配しているが、手持ちの器具で調理できないこ

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「時間を有効活用する」謂学不暇者、雖暇亦不能学

学ぶに暇あらずと謂う者は、暇ありと雖も亦学ぶ能わず
―謂学不暇者、雖暇亦不能学―

[原文](淮南子 説山訓)
謂学不暇者、雖暇亦不能学。

[書き下し文]
学ぶに暇あらずと謂う者は、暇ありと雖も亦学ぶ能わず。

[原文の語訳]
学ぶ時間がないという人は、時間があっても学ぼうとはしない。

[解釈]
勉強にせよ用事にせよ時間がないことを理由にする人は、時間があっても行おうとはしないということです。

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「ある程度までの掘り下げと取捨選択を」根浅則末短、本傷則枝枯

浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯る
―根浅則末短、本傷則枝枯―

[原文](淮南子 繆称訓)
根浅則末短、本傷則枝枯。

[書き下し文]
浅ければ則ち末短く、本傷(やぶ)るれば則ち枝枯る。

[原文の語訳]
浅ければ伸び先は短くなり、根本が傷んでいると枝は枯れる。

[解釈]
根本が深くしっかりしていなければ枝葉も伸びず短いまま、根本や根幹が傷んでいると枝葉も枯れるということです。

基礎が

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