三次元鏡面加工

ステンレスの板に鏡面という種類がある。

鍋などがピカピカになっているのは、ステンレスの板に鏡面という種類がある。鍋などがピカピカになっているのは、鏡面と言えるが、粗度によって400番や800番などの呼称がある。通常400番なら相当美しい鏡で、顔の映りもなかなかである。カ-ブミラーも以前はガラスだったが、今はステンレスが多い。平らな板を鏡面に加工する技術は発達しているが、三次元の複雑な形状となると極めて困難になる。

近年、この問題を解決した中小企業が出てきた。

三次元物体の鏡面加工として紹介されているものは、写真が小さくて判別が難しいが、どうも勾玉のような変形三次元物体のようだった。

説明を読んでなるほどと思った。

研磨の道具はエアーの吹付だった。これなら、空気が流れ込む場所なら研磨が可能だろう。バフやブラシではうまく行かないだろうと思ったが、何と粉末で研磨する。ゼラチン粉末の高速吹付という手法だった。粉末には苦労した。金属では素材を粗く削ってしまうからダメ、柔らかい植物系がよかろうと試した結果、最後は、もち米だった。もち米に至るまでに、どれほどの種類を試した事だろう。想像だが、竹、おがくず、葉くず、抹茶など一通りは手掛けたと思われるが、それもそのままの粉末なのか、炭化したものか、乾燥状態の設定は何種類になったのだろうか?ただの「米」でなく、「もち米」というところが微笑ましく、苦労の跡をしのばせる。

ただ、この技術、どういう方面へ使えるのだろう?

尼崎市のヤマシタワークス(株)という会社である。

#技術 #企業 #鏡 #三次元 #もち米


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