【映画感想117】キューティ・ブロンド/ロバート・ルケティック(2001)
【あらすじ】
恋人ワーナーからいよいよプロポーズされるかと思いきや、「議員の妻にブロンドはふさわしくない」と急に振られてしまったエル。ワーナーがハーバードのロー・スクールに進学すると知り、猛勉強して自分も入学するが…
【感想(ネタバレ)
とにかく主人公のエルが前向きで元気になる映画!
あらすじでラブコメかな?と思っていたのですが恋愛描写は薄めで、彼女自身の努力と、それが周りに影響を与えていくのがメインなのが良かったです。
唯一彼女だけに秘密を話した依頼人が言う、自分を信じていない人をどうして信じられるの?って言うセリフが印象的でした。
なので冒頭、エルが服屋の店員に在庫を売りつけられそうになったのに自分がいままで勉強してきた知識で言い返すシーンで「美人で頭が切れる女性」というイメージしかなくて、なんでこんなに見下されてるんだ!?と違和感がありました。
「髪がブロンドの女性は頭が悪い」というアメリカの俗説?パブリックイメージ?がピンとこなくて。日本だと「メガネで三つ編みはガリ勉」みたいな感じなのかな???
成績優秀で、人気者で、周りに流されずに猛勉強する意思の強さもあり、入試の自己PRをビデオにする思い切りの良さもあり超人じゃないか……!なんでブロンドってだけで…!!と憤りすら感じたのですが、この「生まれつきでどうしようもない理由でマイナスイメージをもたれる」って人種や国籍も同じだよなあとも思ったり。
前向きでポジティブなコメディ映画なのですが、じゃあ主人公のもつ特徴がブロンドではなく別のものだったら?を考えると、エルのキャラクターで明るい映画になってるけど実はかなり重くなりそうな内容な気もしました。
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