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丁寧に生きること①


こんにちは。ナルノです。


今回は、私が考える「丁寧に生きること」についてのお話です。

賛否両論あると思いますので、あくまで1つの意見として気負わずにお読みいただけたら幸いです。



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丁寧に生きることを考えるにあたって自分について簡単に振り返る必要があります。

そしてそれは、身の回りの人間について考えることと同義です。

類は友を呼ぶと言われるように、自分の価値観と合わない人間は自然と離れていくものです。そしてその逆も然り。ですね。



それでは、あなたの下の名前を知っているであろう人間を思い浮かべてください。


家族、学校の友達、会社の同僚。


おそらく彼らはあなたが所属してきた集団の人間ではないでしょうか。


その”所属してきた集団(以後、コミュニティ)”を言い換えるならば、

「生まれてから、成長に伴い、準備された生活環境」

だと言えます。



家族や学校などは自分が形成しようとしてできたコミュニティではありません。

小学生になるときに、小学校を作ることはないですよね?


人間は無意識のうちに準備された生活環境で育ち、コミュニティを築いていく。


ということです。




※補足

厳密に言うと、”準備された”というと語弊があります。

例えばピアノを習いたい!習おう!となったときにそれは準備されたものではなく自発的な行動です。

ただ、ここでは準備された環境の延長線上で発生しうることは総括して扱います。

ピアノを習うにせよ、友達がやっていた・家族に提案されたなど、周囲の環境から与えられた"きっかけ"が必要だからです。

そのため、当記事では"きっかけ"は無意識のうちに準備された生活環境で築いたコミュニティから得るものだと考えます。



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振り返りはここまでにして、人間の欲求についてのお話をしましょう。


生きることに欲求は欠かせないものだからです。
(話が反れるので深く触れませんが。)


欲求を語る際に、一番有名な定説があります。
自己実現理論(別名:マズローの欲求5段階説)というものです。


ここで提唱されている、


所属と愛の欲求
自己実現の欲求


が今回のキーワードとなります。


自己実現の欲求が満たされている状態とはどのような状況でしょうか。


簡単に言うと、


自分に最も適した達成すべき活動をみつけ、自分の可能性を発揮すること。


だとマズローは言っています。


私はこれこそが自分の人生を丁寧に生きるために探求し続けるべき課題であり、生きる意味だと思っています。


そのため自己実現の欲求が満たされていない状況では丁寧に生きているとは言えない、と考えています。


所属と愛の欲求については後半のキーワードとなりますので次回の記事にて後述します。頭の隅に置いておいてくださいね。



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5段欲求階説について、いきなり出てきて何か難しいこと言ってる?!となったかもしれませんが、安心してください。

きちんとご説明します。


人間は5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとします。

①生理的欲求を満たすと②安全の欲求が生まれ、それが満たされると次に③の所属と愛の欲求が生まれてくる・・・という具合です。

5大欲求と呼ばれるだけに、5つありますので簡単にご紹介します。



①生理的欲求

生命を維持するための本能的な欲求。食事・睡眠・排泄など。


②安全の欲求

予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求。安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持など。


③所属と愛の欲求

他者に受け入れられているという所属欲求。自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。満たされないと孤独感や社会的不安、鬱状態になる原因となる。


④承認の欲求

自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。

 相対的承認:他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目。

 絶対的承認:自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性。


⑤自己実現の欲求

自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。


以上がマズローが人間の5大欲求と提唱した内容です。



何故、①生理的欲求と②安全の欲求ではなく③所属と愛の欲求⑤自己実現の欲求の欲求が丁寧に生きることのキーワードとなるのか。


前提として、ある程度の生活基盤を自分でやり繰りする力を持ち、安定すると自分の長期的な将来について考えるからです。



もし、飢餓や病気であるならば、まずは食べ物を得たり病気の治療を行い、①生理的欲求や②安全の欲求を満たすことを真っ先に考えるでしょう。




※補足

④承認の欲求については、丁寧に生きることについて必ずしも必要な要素だとは思っていません。

+αで満たすことで、誰かを魅了し、自信を持つことで自分に価値を見出すことはできますが今回のテーマとは異なると思うからです。



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難しいお話も出てきたので今回はここまでにします。


次回は冒頭で触れた③所属と愛の欲求についてお話します。

良かったら次の記事も読んでみてくださいね。
丁寧に生きること②