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カラータイマーはLED、僕はHGDS

ふと思いついた『言ってみたいけどキザすぎるから恥ずかしくて言えない言葉』がある

女の子「私シンデレラだから24時までに家に帰らなきゃ。もう23時50分よ、あと10分しかないわ」

僕「あと10分経っても君の魔法は消えないよ」

女の子「どうして?」

僕「だって10分後は23時60分だからさ」

どうも

童貞インキャヲタクの僕がこんな言葉を口にした1秒間で世界では約420万トンの雨が降っているらしい

ウルトラマンシリーズの中で僕の1番好きな怪獣エレキングの体重は2万5000トンであるため、約16.8頭分だ

分かりづらい例えをさらに分かりづらくしてしまった

エレキングについて気になったのでWikipediaで調べてみた

エレキングはウルトラセブンにどうやって倒されたのか

それは以下の通りである

『エメリウム光線で両方のアンテナ角を破壊されて動きを止めたところをアイスラッガーで尻尾と胴体、首を切断され、爆散する』

爆散…?

ばくさん…?バクサン…?

地元の先輩であるバクの通称

『バクさん』

略してBKS(バクさん)

声にするなら

バ↓ク↑さん

アジカンのイントネーションで頼む

全く初めましての怖すぎる言葉だ

爆散はどうやらオタク用語で使われるらしい

推しに会えて爆散した、とか

ランダムキーホルダーで1発で推しを当てる神引きをして爆散した、とか

エレキングはウルトラセブンのファンだったのかもしれない

最近僕が爆散したことといえば、初めてアイドルのライブに行ったことだ

真っ白なキャンバスという、メジャーデビューはしてるけどまだ地下っぽいアイドルグループのファンだ

白キャンです


アイドル好きからすれば有名なのだが、世間一般の知名度的にはまだあまりないかもしれない

部活で例えるなら

普段から1軍で試合に出ているけど2軍の試合にもキャプテンとして出る、みたいな立ち位置である

初のアイドル現場でどういう立ち回りをしようか悩んだ結果『後ろの方でお酒を飲みながらゆっくり眺めて彼氏ヅラをする』ことにした

しかし僕の考えは甘かった

現場にいるオタクはみんな、メンバー誰かしらの彼氏ヅラをしていた

入場前に並んでいると後ろから「同担は殺す」と聞こえてきた

アイドル現場に博愛主義者はいないのだ

びくびくしながら始まったライブであったが、結果とても楽しかった

特典会(2000〜2500円の券を買って参加できるチェキ会)にも参加した

推しのえまちゃんです

システムが分からなかったため、近くのオタクくんに質問してみた

僕「あの、これってソロでもいいんですか?」

オタクくん「アッハイゼンゼンソレハスキニエラベ€3〒2+○8665:¥1×÷3¥$」

なんてなんて?

1聞いたことを10倍速で10にして返してきた

まあよく分からないがソロも可らしい

僕はHGDS(恥ずかしがり屋童貞さん)なのでツーショットではなく推しのソロのチェキにした

推しが目の前にいる、、、

大丈夫だ、ジントニック3杯分のアルコールは性欲と下心という2本の角を破壊している

チェキにメッセージを書いてくれている間はオタクのゴールデンタイムだ

推しとおしゃべりができる

僕の推しに対する愛(アイ)スラッガーをぶつけるのだ

いけ!ウルトラナルキ!!

デュアッ!!!

………

しかし僕はこの後、自分の不甲斐なさに絶句することになった

何度も言うが僕はHGDSなので緊張しすぎて目を合わすこともできず、ずっと敬語で話してしまった

なるきはこの時の断片的な記憶をこう綴る(刃牙の漫画風に)

えまちゃん「ありがとう〜来てくれるの何回目?」

僕「あ、えっと、はじめて来ました…です」

えまちゃん「え、ほんと!?初めて来てくれたの!?え!初めてで、私のところに来てくれたの!?めっちゃ嬉しい!!」

僕「フフッ、、、デュフフッ、、、」

えまちゃん「どうやって白キャンのこと知ってくれたの〜?」

僕「元々曲が好きで、、、で、YouTubeで華道やってる動画を見て好きになって、、、はい、です、、」

えまちゃん「え!ありがとう〜!華道から来てくれる人初めてだ!嬉しい〜!!お花好きなの?」

僕「あ、はい、一応、あの、華道やってまして」

えまちゃん「え、そうなの!全然やってなさそうなのに〜笑」

僕「デュフッ、、、デュフフッ、、」

あぁ、だめだ

文字起こしするだけでも恥ずかしい

勘弁してくれ

僕は浮ついた気持ちとえまちゃんのチェキをパーカーのポケットに収めて外に出た

チェキです(税込2000円)

ふう、、、

分かったことが1つだけある

どうやらえまちゃんは僕のことが好きだ

そういえばライブ中、僕はカメラを構えていないのに何度も目が合った

僕はあんなに後ろにいたのに、だ

そして最後、上手側に去る時にチラッと僕のことを見たのだ

あとで待ってるね、の合図だ

そして特典会の時、彼女は僕が見えなくなるまで手を振ってくれた

あの目は恋する女の子の目だ

誰に?

なるきにだ

……………

しゃーねえな、会いに行ってやるか、、、

そして僕は翌週に控えている大阪でのワンマンライブのチケットを購入した

今回はここまで

次回
『バス、渋滞に巻き込まれる』
『ヲタクくん、なるきを救う』
『なるき、推し変か』

以上の3本でお送りします

次の投稿も是非読んでくださいね

ジャーンケーン

ポンッ

デュフフフフッ

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