【没ネタ】トー横界隈ルポ”レム１７歳”②

前回の記事の続きになります。
まだお読みになられていない方は、前回の記事からご覧ください。

※このノートは未成年の犯罪、未成年を狙った犯罪を助長、肯定するものではありません。
また薬物の所持、使用、暴力行為はもちろん犯罪行為です。
もちろん、未成年と肉体関係を持つことは法律で禁じられています。
しかし、現状を知ってもらうべく、ありのままをお伝えしております。

※会話文に関しては、分かりやすくすることを目的に、言い回しや言い方を一部変更しております。
話してくれた内容については、一切手を加えておりませんのでご了承下さい。

画像生成AIで生成したイメージ画像

◯男を紹介してくれる子って？

私「さっき男を紹介してくれる子って言ってたけど、話を聞かせてもらえる？」

レム「あんまり話せないかな」

私「話せる範囲でいいよ」

レム「う〜ん……簡単に言うとそういう仕事をしてる子かな」

私「相手を斡旋する仕事？」

レム「そうそう。もともとは私たちと同じ様にここで生活してた子みたいなんだけど、友達（俗にいうトー横キッズ）がお金に困らない様に紹介してくれてるんだって」

私「そうなんだ。優しい人なんだろうね」

レム「めっちゃいい人だよ！　みんなのお姉さん的なね」

◯怖い経験をしたり、聞いたりしたことは？

私「この辺って結構喧嘩があったり、トラブルの話を耳にするけどそういった経験はある？」

レム「私はないかな。気をつけてるし」

私「知り合いの子たちで危ない目にあったとか聞いたことある？」

レム「あるある」

私「教えてくれない？」

レム「普通に無理やりされたとか、やり逃げされたとか。
あとは男の子の話なんだけど、拉致られてボコられて消えたとかあったらしいよ」

私「それは怖いね。その話をもっと聞かせてくれる？」

レム「私も聞いた話だからどこまでが本当かわからないけど、なんかその子はクスリを売ってたみたいなのね。市販薬じゃないほうの。
それで、仕入れ先の情報を友達に話しちゃったらしくて、その友達が俺も売りたいからとか言って、そいつらに『◯◯に聞いた』って声をかけちゃったみたい」

私「それ、やばいね」

レム「それでキレた奴らがその子を拉致って、めっちゃ殴られて泣きながら謝ってる姿を動画に撮られて一部の人たちにその動画が回ったらしいよ」

私「その動画は見た？」

レム「見たことないけど、見た人から聞いた話だと、全裸で正座させられて、全身あざだらけで、顔は血だらけだったみたい」

私「それで、その子はどうなったの？」

レム「そこまでは知らない。解放されて地元に逃げたって言う人と、殺されたっていう人がいるけど、多分地元に帰ったって噂の方が本当っぽいよ」

私「そうなんだ。その話について詳しい人とか教えてもらえないかな？」

レム「むりむりむり。この話はやばいから……私が話したとか言わないで欲しいんだけど……」

私「もちろん。それは絶対に約束するよ」

レム「ほんとお願いね」

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私はトー横界隈に沈み込む深淵をちょっと覗いてしまったような気がした。
若者が知られざる世界で被害に遭っている事実を知り心が痛むと同時に、以前に海外の麻薬抗争について調べた時に受けた衝撃が、腹の底から蘇ってきそうな感覚だった。
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◯トー横界隈では薬物汚染は広まってるの？

私「さっきの話にもあった市販薬じゃない方のクスリについて聞かせて欲しいんだけどいいかな？」

レム「うん」

私「市販薬の濫用についてはネットやテレビ、取材した過程で多く聞いたけど、俗にいう麻薬、ドラッグは広まっている？」

レム「まぁ、そこそこ」

私「経験は？」

レム「葉っぱ（大麻）は何回かあるけど、ヤバいやつはやったことない」

私「どういう経緯で使ったの？」

レム「初めての時は、ホテルで相手の人が勧めてくれたから吸ってみた」

私「ジョイント（大麻をタバコ状にしたもの）？」

レム「リキッド（大麻の成分をオイル状にしたものを喫煙具を用いて吸引する方法）」

私「どうだった？」

レム「お酒に酔ったみたいな感覚が楽しかった。お腹が空くし、お菓子が美味しく感じたし、アリだなった思ったよね」

私「気持ち悪くなったりしない？」

レム「次の日に頭が痛いとかはあるけど、別にヤバいほどはない」

私「なるほどね。自分で買ったりはしない？」

レム「しないしない。補導されたり、職質されたりした時にやばいから」

私「吸いたいなって思ったりしないの？」

レム「別にあれば吸うし、なければ吸わないし……周りの子達もそんな感じが多いよ。持ってる子がいれば皆んなで回したりもあるけど、基本的には持ち歩かない子の方が多いよ」

私「他にはどんなのが出回ってるか知ってる？」

レム「よく聞くのはタマ（MDMA）とか、たまに覚醒剤みたいなのも聞くけど、周りには使ってる人はいないと思う」

私「市販薬の方が多い？」

レム「全然レベチで多い。安全だし、見つかっても特に問題ないし」

◯レムの今後と、トー横の未来について

私「これが最後の質問なんだけど、レムはこれからどういう未来を思い描いてる？」

レム「う~ん……むずっ……」

私「別にこうなりたいとか、こういう風になるだろうな、とかでいいよ」

レム「多分、普通に大学行って、普通に就職してって感じじゃないかな」

私「トー横にこれらからも通う？」

レム「多分ね。しばらくは来ると思うよ」

私「しばらくは？」

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ここからレムは少し自分のことを語ってくれた。
話は行ったり来たりではあったものの、レムの人間性と、レムがここに辿り着いた理由が少しわかった気がした。
レムの話を私なりにまとめて、再構築してみた。
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私はnoteを始めたばかりであり、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちがあるため、この様な方式を選んだことを理解していただけると幸いです。
また、トー横界隈について、もとより若者が抱えている悩みや苦悩を広く伝えることで、一人でも救われることができたらいいなと思っております。
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