能天気に過ごせないわたしは子供なのか

会社の朝礼当番がまわってきた。

たった3分好きなことを話すっていう、おどろきのゆるさ。ゆるいけど、数十名の前で自分の話をするのって、なんか気が重い。



会社って趣味のつながりじゃないから、こういう場でベストな話題って趣味に傾倒しない話題なんだろう。例えば会社から近くて美味しいランチのお店とか、お出かけスポットの話とか。

こんなライトな話題で済む朝礼がわたしにはむずかしい。だって会社の人が話す話題にわたしは関心がない、それと一緒で会社の人たちはわたしの話に関心がない、たぶん。

だからライトな話題に見せかけて重たい話題を話してみた。

最近、名探偵ピカチュウを観てきた。

・ピカチュウが意外としわしわじゃなかった
・Dolbyシネマで観たから迫力がひとしおだった
・ピカチュウかわいい

それから、
放課後の暇つぶし程度にプレイしてたポケモンがハリウッド作品になるとは思わなかった。

いわゆるポケモン世代が成長してから、あえて新しいポケモンを登場させずに、実写で、ハリウッドで、あのときの気持ちを揺さぶり起こす。

立派なリピート施策だし、企業の利益を全面的な目的として見せないスマートなマーケティング。何年も前からこの計画があったんだと思うと、ぞわぞわしたし感心した。

ポケモンGOもそうだし、これからローンチするはずの睡眠アプリもそう。
完全にポケモン世代を狙ってきている。

ビジネスには大きな構想が大事。
メリットもデメリットもじっくり検討して、一度決めたことは容易く変えない。変えない意思を強く持てるまでは決断しない。

弊社には、変えない意思がただただ足りない。とりあえずやってみる。だめだったら変える。目先のことしか考えてない。これだから失敗する。
でっかいでっかいポケモン社が、これだけ精巧にビジネスを行っているんだから、弊社みたいな小さい会社がそこを怠って、成功するわけがない。

そんな話を朝礼でしてしまいました。

たぶん分かってる人もいる。分かりながらも代表の方針が変わらない限り、いまの流れは変えられない。だから何も口出ししない。

これが誰かの下で働く大人の姿の正解なんだろうか。

だから呑気なほのぼのした朝礼で場を和ませて、現実から目を背けてるんだろうか。

風通しのいい会社とは何か。
代表から直で急な仕事が舞い込んでくる会社?
風当たりは良い、良すぎる。もはや部屋の壁がないぐらい。寒い。風通しは良すぎると寒い。

暴風を凌ぐためには、自分で壁を作っていくしかない。やることやらないことの取捨選択をする。お人好しにならない。代表に気に入られるためになんだってする人にはならない。

ほのぼのした社員たちと違って、わたしはまだ10以上も若い。

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