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紫陽花とあじさいゼリー

紫陽花も色褪せてきましたね。
今年はいろいろとあったので、鎌倉の紫陽花を見に行けませんでした。
昨年の鎌倉の紫陽花に思いを馳せる日々です。

天気が良くてすごく綺麗だったのよね、昨年の鎌倉の紫陽花。
お目当ての明月院は北鎌倉の駅から行列で行けなかったけれど、北鎌倉はいろいろな所に紫陽花が咲いています。お寺も沢山あって、お寺と紫陽花がまた風流なのです。北鎌倉の紫陽花、とてもお勧めですよ。

さて青や紫、ピンクなど、色とりどりの紫陽花の色には化学が関係している事、ご存知ですか?
今回は紫陽花の色が変わる仕組みと、色の変化を利用したあじさいゼリーの作り方のご紹介です。ちょっとした実験みたいで楽しいので、是非お試しください♪

紫陽花の色が変わる仕組み

紫陽花にはアントシアニンと呼ばれる色素が含まれています。
アントシアニンとは、植物由来の天然色素です。
天然のリトマス試験紙とも言われ、pH(水溶液が酸性・中性・アルカリ性なのかどうか)によって分子構造が変化し色が変わる性質があります。

紫・青・ピンクなど様々な色の紫陽花には、このアントシアニンが関係しているのです。

【青色になる仕組み】アントシアニン色素とアルミニウムが結合して青色になります。アルミニウムは酸性の土壌で溶け出しやすい為、酸性の土壌で紫陽花の色は青色になります。

【紫色やピンク色になる仕組み】中性・アルカリ性の土壌ではアルミニウムは溶け出しにくくなります。アルミニウムの吸収が悪くなり、本来持っているアントシアニンの赤や紫といった花の色となって現れます。

紫陽花の色が変わるのは、土壌のpHが関係しています。
育つ土のpHによって様々に色が変わるだなんて、面白いですよね!

このアントシアニンの色の変化を利用してあじさいゼリーを作ってみましょう!

Let's あじさいゼリー作り! 

今回使うのはバタフライピー。
東南アジアを原産とするマメ科の植物で、アントシアニンが豊富に含まれています。
お湯で煮出すと綺麗な青色になり、酸性のものを加えると赤く変化します。
色の変化は下記動画にて見られます↓


この色の変化を利用した、見た目も楽しいあじさいゼリーの作り方です。

材料

・バタフライピー 2袋
・お湯 500ml
・粉ゼラチン 15g (ふやかさないで使える顆粒タイプ) 
 ※ゼラチンの種類によって色が変わってしまうこともあるので注意!
・砂糖 40g

作り方

1.お湯にバタフライピーを入れ、煮出す

2.砂糖、ゼラチンを加えよく溶かす

ゼラチンは溶け残りがあると固まらないのでよーく溶かしてね

3.タッパー等にだいたい3等分になるように分ける。

4.青色はそのまま。
 1つは紫色になるまでレモン汁を加える。
 1つはピンク色になるまでレモン汁を加える。
(色はお好みで♪)

5.冷蔵庫に入れて固まるまで冷やす

6.格子状に切り、牛乳プリンの上に飾りつけて出来上がり
※牛乳プリンでも、パンナコッタでもカルピスゼリーでも良いですが、バタフライピーゼリーの下が白いと映えると思います。


最近は雨が多く、梅雨らしくなってきましたね。
じめじめしますが、おうち時間を楽しく過ごして乗り切りましょう!
色の変化が作っていて楽しく、見た目も涼やかなあじさいゼリー。
ちょっとした実験気分で作ってみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
武田幸作『アジサイはなぜ七色にかわるのか?ー花の色の不思議を科学するー』PHP研究所 1996年

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