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コモドオオトカゲを見て思い出したこと

名古屋の東山公園でコモドオオトカゲ(コモドドラゴン)の公開が始まった、とニュースで伝えている。
恐竜を思わせる2.5mほどの大型のトカゲで、のんびりした姿を見せているが、肉食で、家畜を襲うこともあり、走ると時速20kmとか。
コモド島にいるからこの名だが、フィリピンにもオオトカゲがいる。

第2次世界大戦、母方の祖父がフィリピンで戦った。
戦闘は日に日に激しくなり、アメリカ軍が島を占拠し、日本軍は物資もなく、奥地に追い詰められていった。
ジャングルに隠れて、眠れずに横になっていると、兵士のひとりが悲鳴を上げる。
ぎゃーっ!来るなーっ!。
「死んだ人間の首が襲ってくるんだ!」とおびえ、ガタガタと震えていたという。

毎日、生きるか死ぬか…の極限状態。

当然食べるものは尽き果て、飢えに襲われ、食べられるものは全て食べた。

「大きなトカゲを捕まえて、焼いて食った。美味かった」と祖父。

祖父は生き延びた。
生きて日本に帰ってきた。

小さかったわたしに、自分の戦争体験を何度も何度も聞かせた。

じいちゃんを救ったのは、オオトカゲだね。
日本は今のところ、オオトカゲは食べるものではなく、動物園で観るものだよ。

それが、これからもずっと続きますように!




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