トヤナルミ

孫たちには「ナルちゃん」と呼ばせているのよ。

トヤナルミ

孫たちには「ナルちゃん」と呼ばせているのよ。

最近の記事

タオルで!

 お風呂やシャワーの後、何で体を拭きますか。 バスタオル…。そうですよね!  我が家も子どもが自立するまでは、多いときは一日3〜4枚のバスタオルを使い、8kgの洗濯機を何度もまわし、雨が降ろうものなら生乾きの洗濯物ジャングルをかいくぐって移動していました。  夫婦ふたりになって、夫が風呂上がりにほぼ裸で部屋を歩くようになり(一応、腰にフェイスタオル=普通タオルを、巻いてますよ!!) バスタオルは?と聞くと腰のタオルを指差し「これで充分拭けるぞ」  それから(やや)太めの

    • 非常識な女子中学生

      当時、女子はまだ「女こども」扱いで世間から「女の子らしく」と言われて育てられていた。 成長するにつれ、家のお手伝いや、ピアノ、お茶(茶道)やお花(華道)を習うことが求められていた。 男子と女子は教育こそ同じだったが、世間では違う世界で育てられていた。 以前の常識は、今の非常識。 とよく言うけれど、わたしは当時、非常識と思われる女子中学生だった。 学校から帰ると、家の壁に立てかけてある、そのへんで切り出した竹の釣り竿を持って自宅前の川でフナ釣りをしていた。 餌は庭にいるミ

      • 村上春樹を読み、何が読者を惹きつけるのか?と考えた。 村上研究者がたくさんいて意見を差し挟むスキなどないけれど、わたしなりに発見したことがあった。 読んでいて心地いいのはリズム感。彼の文章は「吸って、吐いて」の一呼吸のなかにおさまるものが多いということ。

        • 夏休みは修行

          子ども3人を育てると、ずーっと育児が続き、いつになったら終わるのか…と遠い目になった覚えがある。 もちろん、永遠なんてことはないけれど、その間に来る夏休みは、特に宿題は保護者へのイジメではないか、とさえ思った。 夏休み前の修業式に、子どもがランドセルに入り切らないほどの宿題を抱えて帰ってくる。 我が家はアウトドア系の遊びが好きで、夏休みの土日はほぼ毎週キャンプに出かけていた。 その合間の平日、わたし自身も仕事があり、仕事の時間を減らしてもらって家に帰る。そこから宿題をやっつ

        タオルで!

        • 非常識な女子中学生

        • 村上春樹を読み、何が読者を惹きつけるのか?と考えた。 村上研究者がたくさんいて意見を差し挟むスキなどないけれど、わたしなりに発見したことがあった。 読んでいて心地いいのはリズム感。彼の文章は「吸って、吐いて」の一呼吸のなかにおさまるものが多いということ。

        • 夏休みは修行

          いくつまでいけるか

          中高の6年間、ソフトボールをしていた。 「あなた、ソフトボールやってたでしょ?」と言われるような典型的な体型です。頑丈です。はい。 あれから40年以上が経ち、やや、やや、や…体に変化を感じる。 老化というやつ。 表面的な老化はありきたりなので書く必要もない。 こわばりとか痛みとか、主観的しかわからないものもある。 見えづらい、聞こえづらいなんてのもある。 上げだしたらキリがない。 ありがたいことに、認知力、意欲や興味は変わらない。 仕事もして、明日はあれやって、これやったらう

          いくつまでいけるか

          父は家出中

          父方の祖父は子どもを10人作ったが育てなかった。 戦争中の食糧難なども重なり、10人の内の3人は幼くして亡くなっている。 わたしの父は第1子という運命で生まれた。 働かない父親の代わりに母親、弟、妹を食べさせなくてはならなかった。 好きだった勉強も進学もそのために諦めなくてはならなかった。 食べさせるだけでなく躾も厳しく教育熱心で、漢字の書き順も間違っているとよく叱られた、親より恐かったと後に父の弟(おじ)から聞いた。 ある日大きな荷物を遠方まで運ぶという仕事を請け負い、

          父は家出中

          富士山弾丸登山

          20歳の時に、父に誘われて富士山に登ることになった。 登山、と言っても家に登山装備品があるでもなく、ヤッケ、リュックに運動靴、首にはタオルくらいの準備であった。 駅前から観光バスに乗り込み、数時間かけて富士山5合目に到着。 誰もが5合目に着くと同じ感想を述べる。 「あそこが山頂?近いじゃーん」 まさにその感想を口にして、若さと体力有り!という自信満々、意気揚々として登山を開始。 父もまだ50歳くらいで元気いっぱいだった。 暗い足元を懐中電灯で照らしながらゆっくり登る。前にも後

          富士山弾丸登山

          父のチャーハン

          子どものころ、母が体調不良で数日寝込んだ。 起き上がれないほどの症状で、わたし自身も卵焼きやおにぎりくらいは作ったと思うが小学校もあるので数日まともな食事が摂れなかった。 父は自宅でミシン縫製をしていたのでいつも家にいた。 父はとうとう引きつった顔をして台所に立ち、冷蔵庫をゴソゴソし、野菜などを切り始めた。 結構早い時間から取り掛かったのに相当時間がかかっていた。 何を作っているのかわからなかったが、しばらくして、ごはん、と声をかけてきた。 台所に行くとテーブルにチャーハンら

          父のチャーハン

          草、生え放題。虫うじゃうじゃの庭

          動物、植物スキなわたしにとって庭で過ごす時間が人よりは長いようです。 梅雨のこの時期、堆肥のうえに草がドンドン増え、ヤブ蚊がワンワン飛び、斜に構えて出ていかないとえらい目に合うのですが、ちいさなカマキリの赤ちゃんやアゲハチョウの鳥のウンコみたいな幼虫を見ているとなーんていじらしい。なーんて健気なの!とイチイチ喜んでしまうのです。 バラの樹やさくらんぼの樹も毛虫の餌になっており、損害も出ているのですが殺虫剤を撒くことはしません。 「いくらなんでも食い尽くすことはないだろう」と思

          草、生え放題。虫うじゃうじゃの庭

          出会う人 みんな先生

          生まれて61年。 たくさんの人に出会ってきました。いっしょにいたいと思える心安らかになる人、反してできれば会いたくない、関わっていると息苦しく感じる人… 後者のほうがその人に心囚われる時間が長いように感じます。 しかし、ある日トイレの鏡に映った暗い顔の自分に向かって「わたし、何であのつまらない人に時間をとられてるの?アホくさ!この無駄な時間を楽しいことに使わなきゃ!ガハハ!」と笑ってみせました。 もうその嫌だった人の悪口はやめて『わたしにそのことを気づかせてくれた人であり、そ

          出会う人 みんな先生

          はじめまして 息子に触発されてここに来ました。 日々思うことはあってもそのままにして、心のなかに取り紛れてマーブル模様になってしまいます。 昨日感じたことは今感じているより若い気持ちなのに。 昨日のわたしはもういないのですね…

          はじめまして 息子に触発されてここに来ました。 日々思うことはあってもそのままにして、心のなかに取り紛れてマーブル模様になってしまいます。 昨日感じたことは今感じているより若い気持ちなのに。 昨日のわたしはもういないのですね…