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はじめてバスケットボールの試合を観戦してきた。

スラムダンクの映画は2回観た。あの試合シーンを観ていると、本物のバスケットボールというものを観たくなってくる。

そんなときに知人から「バスケ観に行きませんか?」と誘っていただき、ついに行けることになった。

プロ野球は月に3〜4回くらい行く。そこそこ現地観戦が好きである。野球はだらだらとお酒を飲みながら観られるのがいいんだよな、と思っていた。展開の早いバスケの試合は、観戦する側としてはどうなんだろう?とわくわくしながら当日を迎えた。

さて、結論からいうとどうだったか。

最高だった!!!!!!!

これはすごくいい席なのかもしれない。

このティップオフの瞬間から見入ってしまった。

「すごい、すごい」

無意識につぶやいてしまう。ドリブルの超スピード、意外性しかないパスの連続、入りまくるスリーポイント、激しいブロック。「うわ」「まじか」気づいたら声に出ていてる。しばらくは拍手するでもなく、ただ目を見開いていた。めちゃくちゃたのしい。

5分くらいたって、ようやくビールをひとくち飲んだ。それくらい最初は圧倒された。バスケットボール観戦、こんなにたのしいのかよ。

クラフトビールが飲めるのだ。

ただ落ち着いてみると、野球のようにだらだら見れる感もあって、いろんなスポーツの“いいとこどり”のようだと思った。

まずはサッカーのようなスピード感、一瞬で攻守が入れ替わるスポーツの醍醐味が感じられる。それでいてサッカーに比べて格段に点が入る。だから点が入るところを見逃しても別にいい。どうせ十数秒後にまた入る。

そういうところは野球観戦に似ている。ビールを飲みながら隣の人としゃべったりして、点が入りそうになったら「おっ、チャンスだな」とおもむろにグランドに目を向ける。トイレに行ってるときに、歓声の大きさで「だれかホームラン打ったかな」と気づく。それくらいでいいのだ。

そんなメリハリがバスケットボールにもあるんだなと、目を奪われた最初の数分を過ぎたあたりで思った。ビールを飲みながら選手の情報を調べてみたり、おかわりのビールの売り子さんを探してきょろきょろしたり、お菓子を食べたり、野球場と同じようにリラックスしていた。

引き続き、ガンガン点は入る。センターの2メートル超えの外国人選手が軽々とスリーポイントを入れたり、小さく見える選手がものすごいスピードでドリブルしたり、超絶プレーがずっと起きている。バスケは得点シーンの連続だ。野球でいえばハイライトをずっと見ているようなもの。すごく贅沢な空間だ。

「これはおもしろいなあ…」

くやしいけど(なにが)バスケは相当いいぞ、と思った。

試合の1時間前から楽しめる

さて、時間を戻すと、この日は試合開始の1時間以上前に会場の「とどろきアリーナ」に到着した。駅で待ち合わせしたときから「ずいぶん早く行くんだなあ」と思っていたけど、いやいや、これは早く行ったほうが断然たのしいのだ。

ちなみにプロ野球観戦のときも、ぼくはだいたい1時間前には現地にいる。ビールを飲みながらぼけーっと試合前の練習風景を見るのが好きだ。

ではバスケットボールの場合は、早く行くとどうなるのか。

扉の奥にちらっと会場が見える。スポーツ観戦は「この瞬間」が一番好きだ。

ドアから一歩。アリーナ席に足を踏み入れると、鳴り響く音楽、DJプレイ。目の前で長身の選手が練習している。とにかくでかい。こんなでかい人たちがいるのか…!と思う。みんなシュートを適当に打ちまくる。それがすぽすぽと入る。なんかだるそうな感じでさらっと打ったシュート、全部入る。練習から目が離せなかった。

そして試合前のセレモニーというか、ショーというか。なんだかものすごかった。目の前で炎が舞っていて、ふつうに顔が暑い。

おもしろかったのは始球式みたいなものもあって、それがフリースローだったところ。ゲームスポンサーであるオカムラ(あのオフィス家具の会社)の偉い人がフリースローに挑戦して、あっさりと成功していて、すげー!って盛り上がった。

ぼくが通い詰める西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームでは、松崎しげるが唄う球団歌「地平を駈ける獅子を見た」が流れるのだが、ここではなにやらヒップホップみたいなのがガンガンと流れている。すげーおしゃれ。

一応、「地平を駈ける獅子を見た」はこれである。

くやしいけど(なにが)バスケは相当いいぞ、と思った。

スタジアムグルメも充実している

会場にはたくさんの売店があった。唐揚げとかポテトとか焼きそばとか定番ものから、マスコットをあしらったスイーツ、クラフトビールやクラフトコーラまで目移りするような充実っぷり。もちろんオリジナルグッズも売ってるし、スポンサー企業による展示もたのしかった。

このへんをゆっくりとまわるためにも1時間前には乗り込みたいところだ。

なおこの日に観戦した試合は川崎 vs 横浜の神奈川ダービー。ホームの川崎ブレイブサンダースはDeNAがメインスポンサーである。

DeNAといえば野球チーム・ベイスターズの本拠地で売っているオリジナルのクラフトビールがめちゃくちゃ美味いのだが、それがここにもあるのはうれしかった。

しかもアリーナ席の間を練り歩く売り子さんまでクラフトビール(750円)を売っているし、その場でPayPayで払えて快適だし、よくできてる。

Bリーグの試合は週に3回やっているらしい

もうこの日のバスケ観戦がたのしすぎて、「また行きたい!また行きたい!」と騒いでいたところ、誘ってくれた知人は申し訳なさそうにこう言った。

「もう今シーズンは終わるんです…」

そう。Bリーグは10月くらいにスタートして、翌5月に終わってしまうらしい。これからめっちゃ観たいと思ったのにまもなく終わりです。

シーズン中のスケジュール感としては、土・日・水と週3ペースで試合がある。水曜日は19時過ぎからやってるみたいなので仕事帰りにも行けますね。

都内だと代々木体育館や青山学院大学の体育館で開催されているそうなので、アクセスの良さがすばらしい。どっちの会場も会社から近いし、今シーズンあと1回くらい行けるかな〜。

チケット代は安い席で2000円とか3000円あたりから、高い席だと1万5000円とかするらしい。プロ野球のスタジアムに比べると小さい箱なので臨場感がものすごい。モニターも見やすいし、演出もおもしろいので、安い席でも十分にたのしめそう。

もし当日券が買えるなら、神宮球場に行く感覚でBリーグへっていうのもありなんじゃないか。

マスコットのロウルくんがかわいかった。

というわけで、はじめてのバスケットボール観戦はめちゃくちゃたのしかったです。

プロ野球ファンとしては「野球ほど現地観戦に向いたスポーツはないだろう」とか思っていたけど、バスケットボールは野球と同じくらいか、それ以上に現地観戦がたのしいスポーツであることがわかりました。

得点シーンの多さ、スピードの速さ、ビールのおいしさ、そしてたまに目を離しても問題ないおおらかさ。なんなら最後の1分が一番おもしろかった。

残り1分で両チームがタイムアウトを取って作戦を練ったり、1プレーごとにファールもあったり、最後の最後まで何が起きるかわからない。一度に3点入るスポーツだから点差があっても消化試合にならない。終了間際まで緊張感があってよかった。

はぁー、また行きたいな。

Bリーグの会員登録しちゃいました。




そういえば「地平を駈ける獅子を見た」は40周年バージョンにアップグレードされました。少しおしゃれになっています。

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