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買収から半年のあいだにTwitterに起きたことをまとめてみた

イーロン・マスク氏がTwitterを買収したのは、2022年10月27日。ちょうど半年がたちました。

ここ数ヶ月のあいだは毎週のようにTwitterをめぐるニュースが話題になり、信じられない出来事もたくさん起きました。IT業界の話題はTwitterかAIか、そんな感じだったようにも思います。

さて、この記事では2022年10月から2023年4月の半年間にTwitterに起きたことについて、時系列でまとめてみたいと思います。

買収の翌週にはレイオフはじまる

まず、イーロン・マスク氏による買収は10月27日に完了しました。11月上旬には早くも社員のレイオフがはじまりました。従業員の75%を削減する計画とも報じられました。

キュレーションチーム解散、トレンド枠とモーメント消滅

ここでtwitterのキュレーションチームがまるごと解雇されたことで、話題のモーメントを表示するトレンド枠が11月5日から更新されないという事態になりました。

その後、12月18日にはモーメント作成機能そのものが停止し、Twitterモーメントは消滅しました。

外部SNSへのリンク禁止の新ポリシー

その翌日、12月19日にはTwitterがFacebookやInstagram、Mastodonなどの外部SNSへのリンクを禁じると発表しました。ただ、この新しいサービスポリシーのページも、それを伝えるツイートも現在は削除されており、外部SNSへのリンク禁止というルールが有効なのかは不明です。

他人のツイートの閲覧数も見られるように

12月23日には全ユーザーのツイートの閲覧数を表示開始しました。これまでは自分のツイートのみ、閲覧数を確認できましたが、突然他の人のツイートの閲覧数もパット見でわかるようになりました。最初は個別のツイートの下、一番左の目立つ位置に表示されていましたが、現在は一番右に移動しています。

ここまでが2022年に起きたことです。まだまだあります。

Twitter Blueが日本でも利用可能に

2023年に入ると、1月11日にTwitter Blueが日本でも利用可能になりました。月額980円を払うと、アカウント名の横に青色の認証アイコンを表示できるほか、広告の表示数を減らしたり、ツイートの取り消しや編集などの新機能を試せるようになりました。

ほぼ同時期に、タイムライン表示の方法を、「For You」と「Following」タブで切り替えられる、現在の形に変更しました。ユーザーの興味関心が高そうなツイートを表示するのが「For You」、フォローしているユーザーのツイートが最新順に並ぶのが「Following」です。

たびたび障害も起きた

2月には大規模な障害が起こりました。新規にユーザーをフォローしようとすると「上限に達しました」と表示され、他のユーザーをフォローできないという不具合が発生しました。ほかにも「ツイートに失敗する」「ダイレクトメッセージを送れない」などの問題があったようです。

最大4000字まで投稿可能に

2月9日、最大4000字までの長文を投稿できるようになりました。当初はTwitter Blue加入者限定かつ、アメリカのユーザーを対象としていましたが、3月からは日本でも長文投稿が可能になりました。

Twitter APIの利用を有料化

2月24日、これまで無料で提供していたTwitter APIのサポートを終了すると発表しました。

Twitter認証を使って外部サービスにログインしたり、外部アプリからTwitterに投稿したり、ダイレクトメッセージを送ったりといったことは、すべてAPIが用いられています。3月30日にAPIに関する新サービスを開始し、無料版・有料版の2つのプランを用意しました。

青バッジ消滅予告と、13万円の金バッジ

3月24日には、従来の青い認証バッジが4月1日から削除されると発表がありました。著名人や有名企業などに付与されていた青いバッジがあと一週間ほどで消えるとのことでしたが、実際に削除されたのは4月21日になってからでした。

3月31日、有名企業などに付与されていた青いバッジが消えるとされるその前日に、月額13万5000円を払えば、「認証済み組織アカウント」であることを示す金色のバッジがもらえるという新プランの受付を開始しました。

Twitterという会社そのものも消滅

4月になるとTwitterという会社そのものが消滅しました。4月11日、Twitter社は、イーロン・マスク氏の保有する「X」という名前の企業に統合され、企業としてすでに存在していないことがわかりました。

従来の“認証ユーザー”を意味する青バッジが消える

4月21日、著名人や専門家などを認証する従来の意味合いの青バッジが消えました。これで青バッジをつけているのは(ごく一部の例外を除いて)Twitter Blueに課金しているユーザーのみとなりました。

従来的な認証ユーザーを示す青バッジをつけていたユーザーが、どこかさびしげに、自分の青バッジが消えたことを報告していたのが印象的でした。一方で、これによって芸能人や企業、自治体などからもバッジが消えたため、なりすましが容易になったことなどが懸念されています。



このあたりがこの半年でTwitterに起きたことのまとめになります。細かいニュースを拾うともっといろいろな動きがありますが、代表的なものをピックアップしました。

イーロン・マスク氏に買収される前のことが、もはや大昔のようですね。

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