フライパンの可能性がひろがる、料理が手軽にたのしめる「フライパンファンタジア」
昔から本をよく読む人だったけど、今年に入ってからレシピ本しか買っていないことに気づいた。でもそのおかげで、だんだんと自分に合うレシピ、好みの料理というものがわかってきた。
なかでも自分にがっちりとはまっているのが、今井真実さんのレシピである。これまでも何度か書いてきたし、ポッドキャストでも話したが、つくりやすさ、おいしさ、たのしさ、みたいなものを兼ね揃えているところが素晴らしい。
最近はなにかつくるときは、かならず「今井真実サーチ」をしている。これはGoogleで「お好み焼き 今井真実」とか「春巻き 今井真実」などと、料理名と組み合わせて検索すること。
そうするとnoteだけでなく、雑誌のWeb版、その他いろいろなサイトに散らばったレシピがしっかりと出てくる。
もちろん、このnoteの「素材別レシピのもくじ」もかなり便利ではあるが、アイスムの連載とLEEの連載分が網羅されていないので、「今井真実サーチ」をしたほうが確実だ。
さて、ここまでは前置き。新刊の「フライパンファンタジア」についてご紹介したい。
こちらは今井さんの今年に入って2冊目の本(すでに3冊目も出ている)。多作である。
「フライパンファンタジア」という書名のとおり、フライパンひとつでできる料理がたくさん載っている。
豚肉や牛肉、鶏肉でつくるメインのフライパン料理から、名脇役の野菜料理、麺とご飯ものまで、さまざまなレシピが紹介されている。
フライパンは揚げ物だってできる。「鶏むね肉のやみつき春巻き」や「ど真ん中の唐揚げ」。これらをつくってみたら、揚げ物が怖くなくなった。
そしてフライパンには意外な効用があることも知った。お湯がすぐ沸くので野菜を茹でるまでの待ち時間が少ない。思いたった勢いのままに料理ができるという利点もあるという。これは目に鱗だった。なんとなく深い鍋をつかっていたけど、そうか、言われてみればフライパンで十分だ。
そんな知恵とともに煮込みも、蒸し料理も、たくさんあって、眺めているだけでたのしい本だ。なにしろ60品ものレシピが載っている。
そして2月に発売された「料理と毎日 12ヶ月のキッチンメモ」を買った人には思わぬご褒美もあった。
この「料理と毎日」という本にあったレシピのなかで、僕が一番気に入っていたのは「春のすき焼き」だった。
たけのこやアスパラ、菜の花(これは勝手に入れた)などの春野菜でつくるすき焼き。陽気がよくなってきたのでアウトドアでつくってみたら、めちゃくちゃうまい。
おいしすぎて何度も何度もつくった。
もう、すき焼きは「春のすき焼き」が最高、これだけしかつくらないぞ、と誓った。
そうしたら、である。
新刊「フライパンファンタジア」のなかに、すごいプレゼントが用意されていました。
それがこれ。
夏もあるのかーい!!!
手軽に買える夏野菜で、フライパンひとつでつくれるすき焼き。これはとてもたのしみだ。
みたいな感じで、お気に入りレシピが毎回たくさん発生してしまうのが今井真実さんの本のいいところ。
ガスコンロが1口、2口のコンパクトなキッチンでもしっかりたのしめるので、これまであまり料理をしたことがなかった、得意ではなかった、という僕のような人にぴったりかも。
というわけで、最近買った本の紹介でした。
他にもまだまだあるので折を見て書いていきたい。有賀薫さんの「ベジ食べる!」もよかった。