見出し画像

スマホゲーム業界ではたらく企画職が2020年4月に読んだ本まとめ

こんにちは。なるぴーです。
スマートフォン向けゲームをつくっている会社で、企画やシナリオを書いたり、プロジェクトマネジメントをしつつ、
現場の火事を鎮火する、消防隊員的な仕事をしています。

リモートワークが始まり、在宅する時間が圧倒的に増加しました。
人と会う機会が減り、外出頻度も下がっていく中、インプットの量が減ってはならない、ということで3月から積極的に読書を始めるようになりました。

ここでは4月に読んだ(読んでいる)本を備忘録代わりに紹介していきます。
おすすめ度というのも今月からつけるようにしたので、読書のお供になれば幸いです。

2020年3月分はこちら

それではいってみましょう!

人間

■進化とは何か
おすすめ度:★★★☆☆

『利己的な遺伝子』で有名な、リチャード・ドーキンスの著書。
昨年に不整脈の手術を二度行い、少しだけ死が身近になったような気もしました。
そこで、人間は何なんだろう、どこへ行くのだろうと考える機会も増えました。

35億年前に生まれた、バクテリアがすべての生物の起源であり、
「自然選択」によって多様性が生まれて、生存に適した種が現在生き延びているとのこと。
想像もつかないような時間軸を意識すると、ちいさな悩みはとても些細なことに思えてきます。


■銃・鉄・細菌
おすすめ度:★★★☆☆

3月に『幼年期の終り』を読んでから人類とは何だろうかというのを考え始め、
全世界的に新型コロナウィルスが蔓延している中、書棚から思い出して手をとった本。

人間は何なのか。なぜ、大陸によって文明は異なる進化を遂げたのか?という問いに答える本。
食料生産や鉄器、病原菌の耐性の有無、銃の使用といったものが大きな影響を及ぼしたと言われる。

ビジネス書

■成功者の告白
おすすめ度:★★★★☆


会社の成長には、パターンがあり、そのパターンごとに陥る罠を小説仕立てで解説している本。
「成長カーブ」という4つの山があり、成長期に乗るのが大切だということ。
収益は、成長期が80%を占め、残りの成熟期、衰退期で10%程度と言われている。
たしかに、ソーシャルゲーム業界も数年とは比べ物にならないくらい、競争が激化し、それにも関わらず、収益化というのはどんどん難しくなってきました。
企業家向けではあるものの、いま自分が置かれている状況を、一段上から見るのに役立つ。


■人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
おすすめ度:★★☆☆☆


「できるヤツ感」を出すために、錯覚資産(=いわゆるハロー効果)を使っていきましょう、という本。
そのハロー効果を得るには、「本を出す」「肩書をつける」といった、ぱっと見で凄そうという感じを出していくことが大事。
無料で途中まで読めるようです。


あくまでテクニックなので、ものづくりのような実力者同士の戦いでは、やはり実力が上のほうが勝るので、飛び道具として見ておくくらいが良さそう。

マーケティング

■「つながり」で売る!法則
おすすめ度:★★★☆☆

SNSによって、人のつながりで生まれた状況下では、関係性の深い人からものを買うようになる。そのためにどうするべきか、という本。
そのためには、モノそのものではなく、体験を売っていくこと。顔が見えるつながりをつくり、コミュニティ、ファンをつくっていくことが大切になる。
具体的な事例が多いが、活用するには抽象度をあげて自分のビジネスに当てはめる必要あり。
マーケティング担当、プロモーション担当は頭に入れておきたい。


ゲーム

■安藤・岩野の「これからこうなる!」
おすすめ度:★★★★★

元スクエニの安藤P、岩野Pによるゲームプロデュースの仕事術。
ゲームづくりのためのはたらき方スタンスから、思考法、テクニックが短編コラムとしてまとまっています。
企画を考えるとき、ゲームづくりがつらくなってきたときに手元に置いて読み返したい。
インプットを増やすためには「本を読め」「人と会え」「旅をしろ」とあったので、今の時期はひとつめに集中。
ゲーム開発に関わるひとは一度は読んでおきたい一冊。


シナリオ・脚本

■「感情」から書く脚本術
おすすめ度:★★★★★

ゲームビジネスというのは、「感情」のビジネスです。
自分たちが商材として売っているのは、イラストやパラメータといったものではなく、それを通じたゲーム体験です。
どのように、心を動かすのか。どんなときに心が動くのか。そんなコツが読みやすい文体が書かれている本。
シナリオ関連は、あとは『SAVE THE CAT』を読み見込めば、OKです。

2020年4月に読んだ(読んでいる)本は、7冊でした。
インプットするだけでなく、何か一つでもアクションにつなげるという視点を持ちつつ、来月も読書チャレンジしていこうと思います。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

ここまで読んで下さり、ありがとうございました! サポート頂いた分は、新しい記事を作成時の参考書籍や、 勉強代に充てさせてもらう予定です。