SORACOM Discovery2023に行ってきた:AIとIoT
IoTといえば、SORACOMさん。 SORACOMさんといえばIoT!!
今や、IoTは製造業やITのみならず、一般的な家庭や農業分野から飲食店と様々な業界になくてはならないものとなりました。
私も、IoTを活用するプロダクトの企画に携わることもありますし、そもそも個人的にこうしたガジェットやデバイスが好きなこともあり、イベントに参加してきました。
このイベントを通して得られたことをレポートしていきたいと思います。
IoTの世界にもAIの影響が
昨今では、IoTデバイスでAI処理をさせるエッジAIが広まりつつあります。
ネットワークに繋がれたIoTデバイスですが、センサーなどから収集した全てのデータを伝送したり、クラウド上で処理させるにはコスト的な問題があります。
そこで、AIをデバイスに直接搭載して、AIの処理結果を伝送することで、結果的にコストを抑えることができるようになります。
SORACOMさんでは、OpenAIのChatGPTを活用してIoTデータを分析するサービス「SORACOM Harvest Data Intelligence」の提供を開始したと発表がありました。
https://soracom.com/ja-jp/news/20230706-ai-analyzes-iot-data/
このサービスは、自然言語を使ったIoTデータ分析が簡単にできるようになったもので、例えばIoTデバイスに接続されたセンサーで収集したデータを「データについて説明してください」とチャットベースで依頼するだけで、どんなデータなのかを説明してくれたりするものです。
IoTとAIはもはや切っても切れない関係となりつつあり、特に膨大なデータを処理させ、新たな価値を見出すというのはどんな業種でも必要なことであると、改めて感じました。
生成AIのグローバル最新動向「ChatGPTがもたらしたインパクト」
と題された公演では、WiL, LLC CEOの伊佐山氏とSORACOM CEO の玉川氏のディスカッションがありました。
日本国内にいても、OpenAIによるChatGPT3.5の発表以降、国内ではAIが盛んに利用されるようになりましたが、米国内でも同様ということでした。
米国内のインフレや利上げなどの話がありましたが、タイトな労働市場が続いていて、先行きが不安視されている状況は以前として続いているそうです。
そのため、スタートアップへの資金流入は厳しくなっているものの、生成AI系についてはベンチャーキャピタルからも非常に注目されているという状況ということでした。
また、一時はシリコンバレーのITに関する活動が低下していたものの、ここに来て再度シリコンバレーからの発信が拡大しており、伊佐山氏はシリコンバレーのコミュニティが強い印象とお話しされていました。
コミュニティが強いと自然とこうした波をなん度も起こすことができる点について、大変興味深く感じました。
ただし、生成AIがもたらすのは、ベネフィットだけではなく、リスクもある点について触れられていました。
大きなサイバーリスク
法律とプライバシーに関する懸念
業務・法的リスクの増大
規制対象の拡大
と、リスクは多いものの、伊佐山氏、玉川氏両名がそのリスクはありつつも、導入しないことのリスクの方が大きいと評価しています。
見習うべきSORACOMさんのエンジニアリング文化
生成AIの話題に触れている時、経営陣が「こんなことやりたいね」と話していたら、エンジニアチームが「こんなのどうですか?」と作って持ってきたという話がありました。
こうしたことから商品化されるケースも少なくないそうです。
経営陣から言われるまでもなく自分達は何をするべきかをよく理解して取り組み、プロトタイプをつくる文化・・・すばらしいですね。
このスピード感は本当に見習うべき内容だと感じました。
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