#233 第26回にっぽんど真ん中祭り 回想録 総合審査パレード編⑤
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向き合うのではなく
横に並び、同じ景色を
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てなわけでいよいよ総合審査パレード回想録第5弾!パレード編のラスト記事です。
常々お祭りとはなんなのか?というお話が出て来ることがあります。演舞作品を披露する「場所」なのか、お祭りという空間の一部としての「踊り」なのか、ここまで経験してきたチームや環境、関わってきた属性によって意見は変わると思います。
演舞は見られてナンボ、ステージに立つ以上は素人と言えど最大限のパフォーマンスを見せる事に全力を注ぐべきである、という考えはごもっともと思う所もあれば、お祭りなんだからまずは楽しむという事を忘れたらいけない、審査の事ばかりで一つ一つの会場を楽しめなければ本末転倒、とも言われたりと。
個人的には勝った負けたよりも、祭りを楽しむその一瞬を感じられない方がもったいないかな~とは思います。想定する100%の演舞を披露する為に何かを我慢するのでなく、その時持っているもので100%をどれだけ発揮することを挑戦してみるというか。世界観を創るにしても、純粋に楽しむにしてもね。まぁ永遠のテーマなのかもしれません。一体何の話なんでしょう?(笑)
前回の総合審査パレード編④の回想録はこちらの記事をどうぞ。
総合審査は筆者含め8名の方に参加してもらいました!
グループ及び参加チーム名、開催時間などは公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団公式HPを参考にしています。
最後にして最高の激戦区となった死のグループ。
総合審査枠 パレード一次審査 5グループです!
<5グループ>
①彩ノ京 -ハナノミヤコ-
②いりゃあせ南都
③HSU龍馬隊
④チーム覇王ー
⑤よさこいチーム かざみどり
⑥常笑
⑦倭奏
⑧大須笑店街☆21
⑨大阪公立大学チーム朱蘭
⑩一粋
⑪四季舞
⑫今、ひとたび
⑬KanoN
⑭京都よさこい連 心粋
⑮緣志
終わってみればファイナル進出した常笑、倭奏からセミのKanoN、心粋、かざみどりから四季舞まで、同率5位の彩ノ京を除き予想ランキングと全て順序が一致するという予想結果になりました。強豪が多かっただけに、各自の予想の平準化をするとこんな結果になる…という事だったのかもしれませんね。ちょっとこのnoteも信憑性出てきた?(笑)
<常笑>
大賞チームが昨年度の作品と比較される事はあるあるですが、そんな嗜好を超えて、強みである群舞の一体感に更に磨きをかけてきたのはさすがの一言☆パレードではその精緻さのインパクトが一際強いですね。テンションすらもコントロールして作品の流れに緩急を作り上げているのはエグい…!
<倭奏>
前夜祭で見た時は余りハマってない?って感じでしたが、パレードでは100人越えの爆音暴力団(笑)の本領発揮という感じでした。今作は観客の距離感とパレードの形式がしっかり噛み合っていた印象でしたが、まさか準大賞まで登るとは予想外でした!どまつりではしばし無双が続くかも?
<KanoN>
審査パレードはすっかり日が落ちた時間帯の演舞でしたが、その闇と照明効果は絶大!闇の中から荘厳な楽曲に乗せて進んでくる仮面の踊り子達のインパクトよ。KanoNが元々得意とする怪しげでダークな雰囲気を醸し出す作品の世界観に、かなりブーストが懸かって雰囲気は最高だったと感じました。
<京都よさこい連 心粋>
大人数は画角の迫力も声の大きさもすべてギアが上昇する最大の武器ですが、パレードでは少しごちゃついてたかな?という印象。せっかくの人数が効果的に使えてない様な感じも受けました。それでもセミではその点もしっかりアジャストして見事、ファイナル行きをもぎ取ったのはさすがでした!
<よさこいチーム かざみどり>
獅子舞ってあんなに躍動的に動けるものなんですね(笑)例年のかざみどりより更にどまつりのトレンドに合わせてきた感のある作品。ビジュアルインパクトもさることながら、演舞全体の賑やかし感、観客を沸かせるパワーは、このグループ内ではトップクラスだったと思います。祭りしてる!
<四季舞>
今回参加している三重の若手チームの構成は近いものをいくつか感じましたが、その中でも華やかさ、気迫、躍動感など、演舞作品に求める基本的な要素が一段階高いレベルで、それも安定して表現されている印象を受けました。どまつりチームと今後どんな作風の差別化がされていくかに期待大☆
事前予想していた通り、非常に見応えのあるグループでした。ここを抜けて上位に上がってきたチームはその結果をかなり誇っていいんじゃないかと思います。ホントこのぐらいのレベル感のチームが集うと、何かを平均的にレベル上げてるだけでは中々太刀打ちできない所がありますよね。
逆に一か所でも突出したインパクトのある個所があればそれだけでグッと観る人の印象に残ってくる気がします。まぁそれが難しいっちゅーねんって話なんですけど(笑)
そういう意味でも個人的に今後更にチームのストロングポイントを伸ばしてきて、人々の記憶に残る様な作品を見せてくれるチームとして、いりゃあせ南都、一粋、緣志、などのチームにも期待を寄せずにはいられませんね。もちろん今年の作品も大好きですが。
と、ここまでつらつらと続けてきたどまつり回想録も次回でラストの予定!
シードとファイナルコンテストの回想、そして予想者の獲得ポイント総合結果を発表して、この夏の想い出を締め括りたいと思います。ボリュームが大きかったら2つにわけるかもしれませんが!
つづく!