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#244 テレどまつり2024回想録 1次審査グループF~I(11/22㈮配信分)

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敬意の視点
俯瞰の視点
多角的視野

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という訳で少し間が空いてしまいましたが、回想録後篇です。

どなたかが言ってましたが、ホントにテレどまつりと本祭は季節も含めて開催順序は逆の方がいいと思いますね。映像を見ることで作品への理解も深まりますし、何より今まで見る機会のなかったチームも積極的に見に行こう!という気持ちになりますし。映像作品を見た今なら、本祭時の行動パターンも結構変わっていた気がします。

その代わり、初見の感動というのは失われてしまうのかなー?という思いもあったり。まぁどまつりチームって多くは本番の2ヶ月くらい前には初披露しちゃうので、あまり初見で迎えることも少ないっちゃ少ないですけど。ただ普通に気候的にはその方がありがたい(笑)

そんなこんなで後半もぼちぼち始めていきたいと思います。
回想録前編の内容はこちらのnoteにまとめていますので、よければこちらもご参照下さい。

タイムテーブル、チーム名などの情報はどまつり公式HPより。

では残りの金曜配信分、F~Iグループをどうぞ。


【第26回にっぽんど真ん中祭り テレどまつり一次審査グループ】

<Fグループ> 11~13時 配信
①名古屋大学“快踊乱舞”
②北誠の風
③いりゃあせ南都
④飃〜FREEDOM
⑤ダンスパフォーマンス集団 迫 -HAKU-
⑥福島学生“源種”~seed~
⑦立教大学よさこい連百合文殊
⑧信州大学YOSAKOI祭りサークル和っしょい
⑨江南よさこい連~kohga~
⑩竜宝爛漫
⑪東京農業大学YOSAKOIソーラン部大黒天
⑫北里三源色
⑬もっと!あじゅら
⑭大阪大学お祭りダンスサークル祭楽人
⑮天狗ぅ

<Fグループ 審査結果>
ファイナル:天狗ぅ
セミファイナル:
信州大学YOSAKOI祭りサークル和っしょい
3位:名古屋大学“快踊乱舞”
4位:立教大学よさこい連百合文殊
5位:飃〜FREEDOM

学生チーム目白押しで、全体的に若さと勢いを感じるこのグループを制したのは、リアルと同じく映像作品の完成度も高さに定評がある天狗ぅ。テーマである「千漁役者」を見事演じきった、美しさと迫力のある映像でした!

今年の和っしょいは信州御代田のお祭りをテーマに、駆け昇る龍神の舞と演舞の映像が交互にクロスオーバーすることで、そのシンクロ率が非常に高く再現されていることが解ります。まさに演舞と映像が一体化した作品。

徳川園を舞台にした格調高い景観とダイナミックな演舞が調和したクオリティの高い映像を見せてくれた快踊乱舞。各パートの踊りがラストに集合し、クリアになった画像で群舞を展開する様が非常に盛り上がる演出でした。

浮世絵師・歌川広重をテーマに、その伝統を引き継ぐ弟子のストーリーを映像に表現した百合文殊。冒頭の物語の入り方から、中盤のモノクロ背景に浮かぶ踊り子のソロ、ラストの色鮮やかな世界へとの転換が見事でした!

の今回の作品、いわゆるワンカットムービーというやつですよね?白子不断桜をテーマにした優美な踊りが、展開しながらも映像としてずっとつながってるのは本当に凄い!構成考えた人の頭の中どうなってるんだろ?


<Gグループ> 13~15時 配信
①KanoN
②神~JiN~
③緣志
④げきだん?しき -1.0 〜僕たちはどう踊るか~
⑤己連
⑥T40
⑦鳴海商工会猩々&鳴海応援団
⑧歌舞人
⑨朝霞翔舞
⑩浜松学生連鰻陀羅
⑪いなせ系暁会活頗組
⑫御握り団。
⑬岐阜大学騒屋
⑭あかいけ源ごろう
⑮福井大学よっしゃこい

<Gグループ 審査結果>
ファイナル:緣志
セミファイナル:岐阜大学騒屋
3位:福井大学よっしゃこい
4位:T40
5位:鳴海商工会猩々&鳴海応援団

緣志の強さは単に土地の文化を見せるだけではなく、そこに住む人の顔とその繋がりをしっかり見せられることだと思います。「地域を盛り上げる」ということに愚直に挑戦し、積み重ねてきた末の今年の成績だと感じます。これはもう納得の結果。早く大賞獲って下さい(笑)

今年の騒屋は日本三大名泉の一つ下呂温泉をテーマにした勇壮な作品。祭りの風景や空気感を激しい踊りで表現し、シンクロ率の高い映像になったと思います。夏を感じる、このパワーに心震えた人は多いかと!

よっしゃこい。日本海や松原をバックにした美しい景色と、元気一杯の踊りの躍動感がマッチしていました。大旗や傘を使った場面展開なども効果的で心地よく、完成度の高い映像として仕上がっていたと思います。

期待通りの尖り切った作品を届けてくれたT40。情景、動き、表情にどういう意味があったのか?何が伝えたかったのか?この独特の世界観が好きな人達には色々と考察が進みそうな、不思議な時間を感じました。

地域の人達が踊りに参加してる数なら全チーム中No.1じゃないでしょうか?さすがの鳴海応援団。これぞテレどまつりならではの地域一体映像ですね。
よくよく聞くと冒頭で猩々さまめちゃくちゃ悪口言われてる(笑)

そしてやはり今年も超楽しかった活頗組!我々世代にはぶっ刺さりの演出、すすきの映像は編集せずともホームとしか思えないバックとの一体感!カラオケ字幕の演出も演舞にマッチしててお見事としか言いようがない☆


<Hグループ> 15~17時 配信
①関東どまつりチーム轟
②朝霞鳴子一族め組
③てんて鼓舞
④雲よさこい
⑤心笑
⑥滋賀大学よさこいサークル椛
⑦笑舞
⑧仁愛大学我楽
⑨相模RANBU◯
⑩和凛ーKARINー
⑪将門yosakoi響
⑫香川大学よさこい連風華
⑬近畿大学 洗心
⑭刀削麺
⑮花びより〜あかさたな~
⑯歓喜団

<Hグループ 審査結果>
ファイナル:和凛ーKARINー
セミファイナル:笑舞
3位:近畿大学 洗心
4位:心笑
5位:歓喜団

結果として準大賞に輝いた和凛。いつもの壮大な景色のみに頼らず、地域と人との関り、そしてYOSAKOIソーランに懸ける想いを、一人の少年の大冒険に乗せて未来へと繋げる…多くの願いが込められた心温まる作品でした。

踊り子達の激しい踊りを近距離で撮影した映像を中心に、臨場感のある作品を見せてくれた笑舞。このパターンは今回他でも見る演出でしたが、楽曲のパワーが画面越しでもしっかり伝わるインパクト大な作品でしたね。

洗心の今年のテーマはまさに映像向けの作品だと思ってたので、イメージ通りの演出だったと感じました。怪盗の華麗なマジックが映像効果と上手くマッチしてて面白かったですね。透明になって隠れる効果とか面白いなと☆

冒頭から一気に引き込まれるドラマパートで、作品の世界観に没入させてくれた心笑。刀捌きが非常に上手く、踊り子の表情や演舞の表現力が全面に押し出されていながら、ストーリー性ともしっかり調和した珠玉の映像。

例年ハートフル&ポップなストーリーでほっこりさせてくれる物語を展開してくれる歓喜団。最終的に天の岩戸的なお話だったんでしょうか?普通の民家の庭で踊るシーンがこれだけ長尺な映像も珍しいですね(笑)

もひとつ紹介しておきます刀削麺。タイトル画面では『劉家刀削麺』とされてましたが、どちらが正式名称なのかな?劉の名に相応しく冒頭の龍のCGが迫力満点ですね。ファンベールを使った優雅な舞は見どころの一つです。


<Iグループ> 17~19時 配信
①常磐
②岐阜聖徳学園大学 柳
③九十九
④我流
⑤Palettes
⑥勝山組20thAsepowersmell Voice
⑦粋〜IKI〜北海学園大学
⑧秋田大学よさこいサークルよさとせ歌舞輝
⑨Rey華繚乱
⑩長崎大学「突風」
⑪SPICE!
⑫北九州市立大学 灯炎
⑬和歌山大学よさこいサークル 和歌乱
⑭京都よさこい連 心粋
⑮名古屋学生チーム『鯱』
⑯笑n結

<Iグループ 審査結果>
ファイナル:京都よさこい連 心粋
セミファイナル:名古屋学生チーム『鯱』
3位:常磐
4位:岐阜聖徳学園大学 柳
5位:SPICE!

ラストグループ、最後のファイナル枠を獲得したのは心粋。夏とは違い今回はストレート進出☆踊りに合わせたダイナミックなカメラワークと、衣装の緑と赤のコントラストが激しい踊りとマッチして映えてました。

練習から本番までの軌跡、そして鯱つむ企画の裏側も含めて、ある意味王道ドキュメンタリーな構成の映像だった。チームや企画に参加・関係した人も多く、贔屓目線にはなりますがグッとくる内容でしたね。

例年通りの美麗な映像を届けてくれた常磐。踊りが映えるロケーションを選ぶのがすごく上手ですよね。光彩と陰影の使い方、風になびく衣装のはためきまで綺麗で、ダンス動画として一つの到達点を感じるレベルです。

今年もエンタメ感&地域性のバランスがとても良い映像だった。導入部のドラマから墨俣一夜城をテーマにした時代背景とマッチした映像への流れ、所縁のあるロケーションをバックした演舞とも綺麗にリンクしてました。

SPICE!の作品テーマは歴史ある奇祭・国府宮はだか祭りという事で、今年「儺追笹奉納」に初めて女性が参加したということでニュースにもなっていましたね。どまつり映像と合わせたドキュメンタリーとも言える映像。

まさにMUSIC VIDEOといったテイストの映像が、チームカラーと作品の雰囲気に溶け込んでいた我流。GLAYとか彷彿させる映像演出でしたね。過去作をこういう形で再生させるのも、作品愛を感じてすごく良いです。

突風についても少しだけ。体育館ロケーション一本撮りで、地域性とか作品性とかの映像的な補足はほとんどなかったですが、溢れんばかりのパワーが屋内で更にブーストされたすごいエネルギーを発してました!


以上、F~Iグループの所感でした!
この日も個性的でかつ、素晴らしい映像が目白押しでしたね。

<ファイナルコンテスト審査結果>
1位(テレどまつり大賞):嘉們-KAMON-
2位(準テレどまつり大賞):夜宵
             :和凛ーKARINー
4位:會舞道 郷人
5位:縁志
6位:天嵩〜Amata〜
優秀賞:常笑
   :倭奏
   :半布里
   :一粋
   :天狗ぅ
   :心粋

<セミファイナルコンテスト1位>
天嵩〜Amata〜


最終的なファイナル結果についても少しだけ。
映像ならではの強者・巧者というチームが固定されるつつあるものの、夏の本祭でもファイナル上位に残ったチームはやはり映像でも強いですね。
オフライン・オンライン通して、常に安定的な好成績を残している嘉們、夜宵、倭奏、半布里、常笑、kagura、笑゛天嵩、この辺が「神7」ならぬ「どま8」って感じでしょうか?ソーランで言う御三家・新御三家って位置付けですかね。筆者が勝手に位置付けてるんですけど(笑)

1次予選予想では軒並みセミ進出と予想していたチームがファイナルだったりとで「やっぱ全然当たらないな~」と思ってましたが、惜敗率進出やらなんやらの要素が重なって、結果としてファイナル予想は7/12、的中率58%となんとか半分以上は当てられたという結果でした。事前情報知らずにしてはそこそこなのでは?まぁ上位常連組を中心に予想してたらどうとでもなる数字なので、すごくともなんともないですが( ̄▽ ̄;)

コンテスト要素があるのでやはり上位が注目されがちですが、このテレどまつりこそチームの個性を発揮し放題な場だと思います。あれから何年も経つのに未だに宮崎えれこっちゃ隊アジフライの衝撃を忘れることはできません(笑)
結果は結果ですが、結果以上に大切な記憶もあると思うので、今年の作品たちを見て感じることがあったクリエイターの皆様は、ぜひとも!個性的な作品を評価される為ではなく、創りたいものを追い求める為に発揮して頂けると良いかと思います。応援してます!

今年も素晴らしいイベントを企画・運営して頂いた実行委員会の皆様、参加されたチームの皆様に、一視聴者として厚く御礼申し上げます。
来年もあるのかどうか解りませんが、6年目のテレどま開催を期待しつつ、回想録を締めたいと思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

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