見出し画像

風薫る

きょうは37度にもなるそうです。
熱くならない昼前に、よちよち歩きながら買い物に行きました。
帰りに公園のベンチで心地よい風に当たってきました。

 「寿命とは賜りしもの風薫る」
じゅみょうとは たまわりしもの かぜかおる

風薫るは夏の季語ですが、立夏は明日ですが待ちきれず…。

若い時から体も命も大切にはしてきませんでした。
怪我をするたびに妻から、
「あなたは自分が嫌いだから怪我をするのです。自分が嫌いで人を愛せますか」と責められました。
自分が嫌いだったのは結婚前のこと、結婚して子供ができて子育ての時には、新工場建設の為に東京目黒の本社から小山市の工業団地の中に赴任してきました。
従業員を募集して操業を始める前の半年以上、工場敷地内の社宅でいつも妻と子が一緒にいました。自分の人生で一番濃い時間を生きたと思っています。
7年間小さい工場ながら工場長兼営業所長として働きました。
その後抜擢してくださった社長がお辞めになり、本社勤務時代労働組合の執行委員長だった私を、快く思わなかった上司にひどい冷遇を受けて会社を辞め、自立しました。度々けがをしたのは機械を使ったり、はしごに登ったり、慣れない現場で働いたためでした。
自立して40年の間に、自宅を売り払って木造2階建8世帯分のアパートを買いました。今そのアパートの2世帯分を使って暮らしています。
アパートの家賃が6割、年金が4割で、裕福とは言えませんが満足して暮らしています。
あと100日くらいで88歳になります。自分では大切にしてこなかった体なのに、夫婦で長生きできて幸せです。
2023年5月5日

てぶくろはこわいぞ|鳴沢 湧 (note.com)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?