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#5 【GW読書】「逆ソクラテス」

こんにちは。なるです。

今日は、GW読書第4弾です。

今回選んだ本は、母校が一緒なので勝手に親近感を感じている伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」です。

感想

今回この本を読み終わったとき、この小説の舞台が小学校だったからなのか、ほぼ10年振りくらいに小説を読んだからなのか分かりませんがとても懐かしい感覚を覚えました。

本屋になりたいとさえ感じました。

小学生がケーキが好きだからケーキ屋さんになりたい、と言うあの感じです。

それくらい純に読めて、心に入ってきて、涙がでました。

あー、人生だ、と思いました。

思えば、社会人になってからはビジネス書ばかり読んで、ここ1,2年で200冊くらいは読んだのかなとは思うのですが、全部「頭」で読んでいたなと感じます。

なので「おすすめの本は?」という問いには答えられても、「好きな本は?」と聞かれるとなにもしっくりくる本は浮かびませんでした。

一方で「逆ソクラテス」は、いい意味で頭を使わなくていい日常から切り離された時間を体感させてくれました。

もちろん、この本は帯にかかれている「僕は、そうは、思わない」に代表されるように先入観をひっくり返すことをテーマに書かれていて、それなりに学びになる部分をまとめて紹介することもできるのですが、この本に関してはもうなんか野暮な気がしています。

まあ「頭」で選んだときは、そういうまとめをしようと思って買ったわけですが。

おわりに

今回小説を読んで、やっぱり、小説を読むとか、音楽を聴くとか、絵を見るとか、景色を眺めるとか、「頭」を使わない時間の重要性を再認識しました。

意図的に「頭」を使わない時間を取ることは、逆説的には「頭」を使う時間を自覚することにも繋がります。

最近「頭」を使ってばかりで、もはや自分が「頭」を使ってしまっていることにすら気づいていない人は小説なんかを読んでみるのもよいかもしれません。







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