五輪とオリンピック
以下はナレーション原稿に「2020年の東京五輪へ向けて」と書いてあった際のやりとりです。
私「五輪は”ごりん”と読まずに”オリンピック”と読んだ方がベターですよね?」
D「そうですね、オリンピックと読んでください」
私がなぜこんな風に聞いたか。「どこかで文字表記の五輪はあっても、音声ではオリンピックと言った方がいい」という話を聞いたからです。
改めて調べてみた
しかし人間の記憶はどこかで誤解が生じたり、記憶違いが発生するもの。立派な国会議員さんでも記憶違いが起きるんですもの。私は捏造も改ざんもせず、調べてみます。
NHKことばのハンドブックにありました。
音声表現では「五輪」は使わず「オリンピック」とする。(NHKことばのハンドブックp.82より)
この原則は、おそらく他のメディアでも同様かと思います。私はあまり「五輪」と音声表現で聞いたことがありませんので(例外あるよ!という場合は教えてください。)
では「五輪」という言葉はどこから生まれたのか?
もちろん「文字数制限のある文字媒体」からなのでしょう。6文字が漢字2文字(ひらがな3文字)に省略されますものね。
しかし、どこで生まれたものなのか?
調べると、考案者は読売新聞記者だった川本信正さんということがわかりました。
この中で…
五つの輪がオリンピックのシンボルマークだから「五輪大会」はどうかと思いついたといいます。
「『文芸春秋』に菊池寛さんが、宮本武蔵の『五輪書』のことを書いたんです。私、それを読んでいまして、あっ、これだと思ったんです。(中略)なるほどマークだし、五輪が、オリンピックのオリンと語呂が合うと言うんですね」(昭和史探訪3「戦火に消された『東京オリンピック』」)
なるほど、ルーツには菊池寛や宮本武蔵の「五輪書」も絡んでくるのですね。
ちなみにオリンピックマークは、かのクーベルタン男爵が考案。5つの輪が世界5大大陸を表しているそうです。
2020年のオリンピックまであと1年半ほど。「東京タラレバ娘」という作品で「東京オリンピックまでには結婚したい!」というセリフがありましたが、果たして私は…。
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