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#78 五輪の審判問題から日々の業務と照らし合わせて考える②

個人と組織の能力を最大化し、
物語を共に創る伴走者、
ナラティブサポートの上村です。


サッカーでのオフサイド問題

昨日に続き、審判問題について触れたいと思います。
先日の男子サッカーの日本-スペインの準々決勝の試合で前半終了間近の細谷選手の得点がオフサイドで取り消しになったシーンです。

オフサイドとは

オフサイドとはパスが出た時に受け手の前にはGKしかいない状態でボールを受けてはいけないというルールです。つまりDFよりも前にいてはいけないといるルールです。このルールがないとGKの前で待ち伏せをしてゴールをもらう事が出来、簡単にゴールが入ってしまうからです。

パッと見る限りはこのプレイは待ち伏せ行為には見えないと思います。何しろ、DFを背中に背負ってプレイをしています。しかし、足の先が少しだけ出ていたことによりオフサイドになりました。

機械的に1mmでもオーバーしていたらオフサイドというのはいかがでしょうか?しかし、例外を認めると複雑になりすぎるし、主観が入るという声が出ると思います。

ハンドは細かく明文化されている

しかし、サッカーの反則の1つに手を使う反則であるハンドがあります。これについては手に当たってもハンドになるケースとならないケースが明文化されています。

まず、競技者が次のことを行った場合、反則となると明文化されたのは

「手や腕をボールの方向に動かす場合を含め、手や腕を用いて意図的にボールに触れる」
「ボールが手や腕に触れた後にボールを保持またはコントロールして、次のことを行う」
・相手競技者のゴールに得点する
・得点の機会を作り出す
「ゴールキーパーを含め、偶発的であっても、手や腕から相手チームのゴールに直接得点する」
「手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした。」
「競技者の手や腕が肩の位置以上の高さにある。(競技者が意図的にボールをプレイしたのち、ボールがその競技者の手や腕に触れた場合を除く)」

サッカー競技規則2023/24

ハンドの反則とならないものとして明文化されたのは下記の4項目です。

「競技者自身の頭または体(足を含む)から直接触れる」
「近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から直接触れる」
「手や腕は体の近くにあるが、手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくしていない」
「競技者が倒れ、体を支えるための手や腕が体と地面の間にある。ただし、体から横または縦方向に伸ばされていない」

サッカー競技規則2023/24

体を不自然に大きくせず、手や腕が肩の位置以下の高さであれば、偶発的にボールが手や腕にあたったとしても反則とならないというのがハンドの基準となっているようです。

オフサイドについて考えると?

オフサイドも元々は待ち伏せ行為を防ぐためのものでした。1mm足がはみ出しているからといって有利になるのでしょうか?

手や腕が出ていても『サッカーのプレイに関係ないから』との理由でオフサイドにならないようです。

そうなると日本-スペインの細谷選手のプレイはどうだったのでしょうか?
ゴールに背中を向けていてDFも後ろにしっかりとついていた。足が1mm前に出ていましたが、これは次のプレイのメリットになるのでしょうか?

真の意味で攻め手が有利になる内容かどうかで判断して、ハンドのように明文化することが 必要だと思います。

仕事において考えてみる

企業は顧客の不満やクレームに対して応えていくことで成長し、社会への価値提供の質も高めていく事で生き残っていきます。

選手、観客から疑問、要望が出ているトピックスに関しては是非とも対応してほしいですね。

仕事において考えてみると、杓子定規にルールだからと一律に判断するのではなく、『本質は何か?』『改善する方法はないか?』という視点で考えていきましょう。

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