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食べていないのにやせないのはなぜ?②


こんにちは。
あなたの「なりたい」を応援する管理栄養士
成松由佳です。



前回の記事では
「食べていないのにやせないのはなぜ?①」
として

「食べていない」と思っていても
実は食べているかも…
とお話しました。

▼前回の記事はこちら


それでも

「やっぱり私は食べてない!」
「こんなに減らしているのに、
 どうしてやせないの?」

と思われる方もいたかもしれません。

実は、
食べる量が少なすぎても
やせにくい体になってしまいます。

生きているだけでカロリー消費!

食事の量や回数を
減らしている方からは

コロナであまり外に出ないし
仕事も在宅だから、
そんなに食べる必要がないんです

という声も聞かれます。

でも、
私たちは生きているだけでも
カロリーを消費しています。

じっとしていても、あらゆる臓器が
生命を維持するため働いているのです。

脳や心臓は分かりやすいと思いますが、
他には肝臓、腎臓、筋肉なども
働いています。

これらの臓器によって使われる、
人が生きるのに必要なカロリーを
「基礎代謝」と言います。

基礎代謝は、測定がとても難しいため
年齢・性別・体格から、計算で推定します。

推定のための式も
いくつか開発されています。
こちらのサイトで計算できます。

試しに私で計算すると
(32歳女性、155cm50kg)
基礎代謝量は1,104kcalと出ました。

この分のカロリーを
運動で消費するとしたら
・ウォーキング6時間分
・テニス3時間分
・水泳2.5時間分
に相当します。

生きているだけで
こんなにカロリーが消費されるので、
毎日食事をする必要があるわけです。

体が持つ「省エネ機能」

食事の量を減らし過ぎると、
基礎代謝も低下します。

エネルギー不足に対応して
「省エネ」で生きていけるように
するためです。

摂取カロリーを減らしても
消費カロリーも減るため
思ったようなダイエット効果は
得られません。

さらに、基礎代謝が低いと
少しでも食べ過ぎてしまうと
カロリーオーバーになりやすいため

食事制限のし過ぎは
リバウンドしやすい体質を
自ら作っている

ともいえます。

(少し過激な言い方をしました^^;)

さらに、食事量が少ないと
体脂肪を燃やしたり
肌や体を美しく保つのに必要な
ビタミン・ミネラルなどの栄養素も
不足しやすくなります。

綺麗にやせるために
適度なカロリーと必要な栄養素を
しっかりとっていきましょう。

お腹が空かないから食べない?

お腹が空かないから、
食事も要らないと思います

というお声も聞いたことがありますが

それは、反対で
「食べないからお腹が空かなくなった」
の可能性が高いです。

毎日規則正しく食べることで
体内時計が整うと
胃腸は毎日同じ時間に
活発に動くようになります。

反対に、食事を抜くと
胃腸は動きにくくなります。

空腹感がなくなるだけでなく、
便秘を引き起こす要因にもなります。

食事の量が少ないと
便になる量も少ないので
そういった意味でも
便秘につながりやすいです。

ダイエット中でも、適度な食事量は
しっかりとっていきましょう。

▼食事の「適量」の目安はこちら

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。


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出典
「健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と× 改訂版」誠文堂新光社(2020)p70-71

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