【片想い】脱力アート系オトナ男子なO先輩 #2

前回#1はこちら↓

富士急ハイランドの「戦慄迷宮」は、記憶にないくらい物凄く怖かった。
が、それ以上に大好きな先輩がドサクサに紛れて手を繋いてくれたことが、すっっごく嬉しかった。

片想いしているO先輩と恋人つなぎですよ、みなさん！！
（注：まだ付き合っていません）

お化けの怖さより、幸せが勝った。
LOVEの力、マジ偉大。

そして、さらなる奇跡は続いた。

帰りの車が隣同士だったのだ！！
しかも後部座席に隣同士！！！

車の揺れでウトウトしていたら、先輩がわたしの肩に頭を置いてきた。
（アオハル系映画とかで見るやつ！！）

心の中のセリフ↓
「これはもらった！付き合うフラグキタコレ！！」

かなりの手ごたえを感じた。

だが……。

サークルで富士急ハイランドへ行った日以降も、わたしと先輩の関係は全くと言っていいほど変わらなかった。

あんなにいい感じだったのが嘘のようだった。（富士急マジックだったのか？）

そんなある日。

いつものようにO先輩のうちに泊まった次の日。

初めて合鍵を渡されたのだ。
「授業終わったらこれでうちに入っていいよ〜」って。

あ・い・か・ぎ！？
それ、フラワーコミックス系恋愛漫画でも、超イケメンモテ男子が、付き合うか、一夜を共にした後にしか女に渡さないやーつやん。
えっ？いつの間にか彼女へ昇格なの？もう、先輩ったら〜〜早く言ってよ〜〜！！状態のわたし。（ほぼ勘違い）

「お昼にオムライス作るね！」（完全に嫁気分発言）

「おーやったー。楽しみにしとく」（あくまで通常モードな先輩）

午前中の授業を高速で終わらせ、念願の合鍵で先輩のおうちに入り、
渾身のバターライスオムライスを作った。

このあと起こる悲劇など1ミリも気付くことなく……。

#3へつづく

#恋愛 #エッセイ #コラム #片想い #恋バナ #先輩