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プロジェクトマネージャ試験(PM試験)に合格しました。【ゲーム業界編】

合格しました!

午後Ⅰがギリギリすぎて心臓に悪い…

ゲーム業界の方に向けて感想等書いていきます。

何を使って勉強した?

通称「みよちゃん本」と言われる書籍を使いました。

学習に使ったのはこれだけで他には何も使っていません。
プロジェクトマネージャ試験は問題の解説を読んでも「はぁーーー?」と言ってしまうような理不尽に感じられる問題が多いです。しかし、このみよちゃん本は詳細に解説があり、しかも熱量高く説明されているので、その理不尽さの理解を読み進めるのに役立ちます。そのため書籍を使った学習を行うならこの本一択と言っていいほどにオススメできます。
ただ、個人的な反省として、午後Ⅱの論文を試験当日書いている時に頭が混乱し「ぐにゃぁぁ」となってメンタルが崩れたこともあったので、書籍だけでなく論文の添削サービスを最低一度は受け、慣れておいたほうがより良かったなーと思います。

午後Ⅱの論文試験はゲームプロジェクトの話を書いても問題ないのか?

結論、論文にゲーム業界のプロジェクトの話を書いても問題ないです。正直試験前に一番気にしていたのはここでした。プロジェクトマネージャ試験はBtoBのシステム開発やwebサービス開発の話題が多く、本当にゲームの話を書いても合格できるのか?という不安がずっと付きまとっていました。ゲームプロジェクトでは適用できない問題が出題されたときに備え、試験前に論架空のシステム開発のプロジェクトを頭の中で作って準備していたぐらいです。試験当日の論文にはゲームプロジェクトの話を書きましたが、A判定頂いたので、ちゃんと題意に沿ってさえいればゲームという題材自体には問題なかったと考えます。

ゲーム業界出身PMはPM試験にどう向き合うべきか?

いざ勉強を始めてみてわかったことですがゲーム業界のPMと一般的なPMは微妙に立ち位置が異なります。一般的なPMはそのプロジェクトのトップであることが多いですが、ゲーム業界ではプロデューサーの存在があり、ディレクターも存在しているため、プロジェクトの総責任者としての立ち位置を取ることが少ないです。しかしPM試験ではプロジェクト総責任者としての立場を問われます。問題に回答するときにこの立ち位置を取り違えると誤答してしまうことに繋がってしまいます。ゲーム業界のPMは試験に回答するときにPMとしての立ち位置、プロデューサーとしての立ち位置の両方を織り交ぜて書くことはとても重要です。

午後Ⅰの記述式試験について

直近数年のPM試験に出題される問題は適応型(アジャイル)開発の話が多く、今年もその傾向が強く出ていました。そのため午後Ⅰの学習は直近数年を特に重要視した方がよさそうです。特に午後Ⅰは回答を一意に定めにくい問題が多く、回答の書き方に慣れていないと戸惑います。このあたりは冒頭紹介したみよちゃん本を読み込むと感覚がついてくるのでまず午後Ⅰ演習量と解説の読み込みを重視したほうがいいでしょう。

ゲーム業界のPMはこの試験を受けるべきなのか?

おすすめはしませんが、個人的には受けてほしい試験という体感です。
この試験のいいところは、「標準のプロジェクトマネジメントから外れた回答をするとちゃんと誤答として扱われること」「優秀なPMロールモデルが問題文に出てくる」ところにあります。
そもそも根本的に間違ったマネジメントをすることの防止と、理想のマネジメントのケースを確認することができるのはとても重要です。
ただ、難易度が高いのと、「取って役に立つ資格」ではないためコストパフォーマンスが高い資格かと言われると微妙です。国語や数学のような基礎学力をつけるようなもので長期的には効いてくるかもしれませんが、なにか直接的に効果が欲しいという人にはおすすめできません。なんだかんだで実戦経験の方がすぐれているケースは多く、PMBOKやその他プロジェクトマネジメント標準の知識なぞ現場では役にたたないというのは正直あります。
しかし、自分の内心ではPMであるならばNGなマネジメントを行わないためにも基礎学習やったほうがいいだろうなぁという気持ちもあり、資格取るために頑張りたいという方がいたらとても応援したいな…とも思います。


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