自治会/UNIONの創り方(あるいはSFCで自治を行うということ) その1:SFCに自治会はない
ちょっと燃えそうなタイトルになってしまいました。でも、誠実であるためにこのタイトルでいきます。いま、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に新しく自治会を創ろうという動きがあります。その動きはどこから来て、どういう意味を持つものなのか、自治会について考え続けたひとりの学生として書き残しておこうと思います。
※多くの文章はわたしのTwitterからそのまま転載しています。
※ここに書いてあることは必ずしも湘南自治会準備会の公式見解ではありません。
湘南自治会設立承認投票とは?
湘南自治会=慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスのキャンパス自治会(いまはまだない)
湘南自治会準備会=湘南自治会を創ることを考える団体
湘南自治会設立承認投票=湘南自治会を設立することを承認するかの投票。7月3日(土)から7月10日(土)に行われる。
この投票は「SFCに自治の府なきいま、新たに自治会を創るかどうか」を問うものです。国民投票よろしく学生投票として、全学生に意思を問うているわけです。
実は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスには学生自治会がありません。自治会があると様々な良いことがあるわけですが、ないんです。しかしながら、自治会は「ないなら創ろう」といって創れるようなものではありません。やはり自治会は良くも悪くも多かれ少なかれ全学生に関係してしまうもの。それがどんなに良いものだったとしても「明日からこれがみんなの政府だから!」といきなり創ってしまうわけにはいかないわけです。究極的には自治会を創るかどうかを決められるのはSFCのみんなだけです。
「湘南自治会」を新しく「設立」するかを「承認」する「投票」、それが今回の投票です。有権者は院生を含む全SFC生です。
▼▼ちょっと脱線▼▼
「究極的には自治会を創るかどうかを決められるのはSFC生のみんなだけです」は、自治会準備会のひとつの哲学でしかありません。わたしは一度も「国家を創っていいですか?」と聞かれたことがありません。正しい自治会の創り方なんてものはないんです。正しい国家の創り方にせよ、正しいポリスの創り方にせよ、もう何千年と議論されてきましたが、唯一つの答えは見つかっていません。でも、湘南自治会準備会は少しでも正しくあろうとする。正しさのために、しかし、一人の人間には必ず限界があるとも知っているから、対話によって——正しさそのものをreflectionし続けることのできるほとんど唯一の装置によって——正しさを図ろうとする。
△△脱線終わり△△
で、SFCを創るかどうか!?と言われても、これまでにないものを創りませんか?と言われても、それってどんな自治会を創るかどうかが分からないと判断できないことじゃないですか。というわけで、湘南自治会準備会がそのひな形というか……きっとこんな自治会があったらいいんじゃないですか?ということを考えてみました! それがコチラ! デデーン
湘南自治会とは何か?
「湘南自治会は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいて、学生をキャンパスの自治に参与させるために必要な組織的実体を成すことを目的とする。」
湘南自治会準備会は「SFCに自治会という箱さえ作れればなんでもいい」なんてことは考えていません。準備会の究極の目的は「学生による自治への参加を実現する」です。準備会は、現状、SFC生たちはキャンパスの自治には十分には参与できていないと思っている。でも学生の自治への参与は重要だとわかってる。だから、学生自治を実現してやりたいと考えている。
自治会設立の理由をちゃんと話すなら、なぜ自治が大切なのか、そして自治とは何かということから話さねばなりません。話が長くなるのですが、どうぞお付き合いください。
連載になるであろう「自治会/UNIONの創り方(あるいはSFCで自治を行うということ)」。初回の最後に、湘南自治会準備会の綱領(Philosophy)案の一部を紹介します。(文章がかっこつけすぎていて伝わりにくいのでは?という点をクリアしていないので「案」のままになっています。)
ここに、湘南自治会準備会の使命と哲学のエッセンスがつまっています。
自らSFCの自治を探究し、自治の府なき今これを検討する準備の活動をここに提案する。この活動が有志のなかに留まり、私かな机上の論とならぬよう、常に躬行実践、広くSFCの人々へ周知しつづけることを宣言する。そして、この探究こそが自治の精神を育み、SFCの未来を豊かにせんことを信じて、ここに湘南自治会準備会を設立する。
▼湘南自治会設立承認投票ポータルサイトはこちら
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