ベンチャーの二人目デザイナーを決めるポイントと採用について【後編】
この記事は、そろそろ二人目のデザイナーを採用したいけど何を基準にどういう人を探せば良いのかわからない。というベンチャー企業で働くデザイナーやHRの方向けの記事です。
さて、前回の記事ではベンチャーの二人目デザイナーはソフトスキル7割重視で良いというお話をしました。
そこまで書いたところで、そうは言ってもハード面でもいくつか自分が見ているポイントがあるなと思ったので、そこのお話も少ししていこうと思います。
ハードスキルで見るポイント
前回の記事中で、デザイナーのハードスキルは下記のような事柄であると挙げました。
・デザインの技術/スキル
・ツールやアプリの習熟度
まぁもっと具体的に言うと、Figmaを使ったデザインワークとか、PhotoshopやIllustratorを使ったデザインスキルとか、UI分野への造詣…みたいなお話です。
この辺の細かいスキルがどこまで最低限必要というのはその会社やプロダクトによって変わる部分だとは思うので、そこはデザイナーがある程度決めれば良いと思います。
ここではそういった最低限のMust要件を満たした上で見るべきポイントをご紹介します。
それは、『一人目のデザイナーと違うことが得意(苦手)であること』と、『一人目とは違う視点でデザインやプロダクトを見ている』この2つです。
二人分の手と、二人分の脳みそ
デザイナーが一人から二人になるという事実をもうちょっと掘り下げた上で上記2つのポイントを見てみましょう。
①作業要員が増員する(手が二人分になる)
②視点が増える(脳みそも二人分になる)
①は、簡単に想像がつきますよね、とりあえず一人で人手が足りないので、作業要員が増えたら分担して色々できてありがたいわけです。
でも、作業を分担する存在としてだけならいいですが、一人でなんでもできるオールマイティなデザイナーはそんなに居ないと考えた時に、二人いたらそれぞれがそれぞれの苦手を補え合えることのほうがチームとして強いのではないかと思います。
なのでまずは、『一人目のデザイナーと違うことが得意(苦手)であること』
複数人でデザインをする意義から逆算する
そして②は、意外に見落としがちなポイントだけど大事な点だと考えています。
例えば一つのデザイン案やプロタイプをレビューする時に、二人居るのにも関わらず二人共同じところを見ていて、同じように考えていたら、何かを見落とす可能性が出てくるわけです。
1つのデザインを見たときに、全然違う視点やで事柄を見たり指摘できるほうが、そのデザインに対しての検討度が深くなります。
そしてそれこそが、複数人でデザインをするという最大の利点なのではないでしょうか。
そこで2つ目の、『一人目とは違う視点でデザインやプロダクトを見ている』登場します。
まとめと振り返り
前回の内容も含めてまとめるとこんな感じになります。
ベンチャーの二人目のデザイナー採用では、気質やコミュニケーションなどのソフトスキルを重視しよう
ソフトスキルの指標は「組織カルチャー」「フェーズ」「一人目デザイナーとの相性」の3つ
ハード面は一人目のデザイナーと違うことが得意(苦手)であるかと違う視点を持っているかを注視してみよう
いかがでしたしょうか。
私自身、実際にデザイナーを採用する側もされる側も経験し、デザイナーの採用が難しいと言われている裏側にはまず『どんな人を採用するべきかのマインドセット部分が充分にできておらずやりかたがわからない』という状況があるのではないかなぁと感じたので、少しでも打開策になればと思い記事にまとめてみました。
もちろん書いた内容はすべてMust要件にし、一切妥協せずに採用すべき!ということでもありません。
その時どきの様々な事情を踏まえた上で、念頭に置くことが大切だと思います。
私自身はこのマインドセットをまず固めることで、一気に採用がスムーズに進むようになりました。
対象の人物像などが具体的に見えてくると、探し方や探す場所などが明確になってくる効用があります。
試してみたけどここをどう考えたらわからなかった、こういう場合はどうなの?などの疑問や感想などありましたらnoteのコメント欄やTwitterのDMにいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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