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ベンチャー版"デザイン組織のつくりかた"-はじめの一歩の振り返り

UX/UIデザイナーのなりお(@suama_nario)です。すっかりアウトプットから遠のいてしまい久々のnoteライティングです。

実はここ半年くらい、0からのデザインチーム作りに注力しまい進していまして、その他にも色々とインプット量を大幅に増やして新しいことに取り組んでいます。

その結果少人数ですが、デザイナー1人というワンオペ状態から4人のチームになり、少しずつチームらしくなってきていました。

まだまだ走り出したばかりのチームではあるのでまだこれからもやることが山盛りですが、今現在スタートアップなどでデザイナー1人だけだけどこれからチーム化していきたいという方の参考に少しでもなればと思い書き起こしてみました。

▼こんな方に読んでほしい
・事業会社で1人デザイナーをしている
・これからメンバーを拡充してチーム化していきたいが何からやったらいいかわからない


どうすれば1人からチームになるのか? やるべきことなど情報収集

1人で業務を回すというのは大変な一方、自分だけで完結できるという楽さもあります。長年同じ体制に慣れていたため、1人から複数人のチーム化にあたりまず何をしたら良いのか見当もつきませんでした。そのため、まずはインプットで必要なことをピックアップすることに。

参考にしたのはこちらの坪田さんの記事と、

こちらの書籍も。

他にも参考になりそうな記事やnote、SNSでの情報などとにかく事例を探しました。

小規模にゼロから作るのと、参考書籍の内容ではまず規模がそもそも違うのですが、そうは言っても将来的に必要になるかもということも踏まえて一度アウトラインを理解したかったので、まずは規模感をある程度無視して必要なことを把握するようにしました。

その上で、これは自分がやる上で必要、これはまだ少し先の話だなとやるべきことを分けていきました。

メンバー増やすにあたって必要なスキル人材を定義する

まず自分が日常的に何をやっているのかの洗い出しと分類分けをして、それに必要なスキル人材の優先度を決めて人を探すことにしました。

優先度は、まずは自分でも出来るけど苦手なもののほか、事業で今後必要だけど不足している度合いや、現在それを出来る人材のリソースがどのくらいあったら良いかを考えながら決めました。

ちなみに、デザイナーを採用するにあたってあれもこれもと求めるスキルが膨らみがちになる問題があると思います。

これに関しては、なんでも出来るフルスペックをフルタイムで一人雇うのではなくスキルごとに複数人に分けるという方法を取ることにしました。自分自身もそうだけど、UIデザインもできてグラフィックも得意で開発にあかるいデザイナーなんてなかなか居ません。

採用活動は人事任せでなく自分も動いてみた

振り返ったときにここが重要だなと思った点として、自分で採用活動を行いました。

私自身採用の経験はないのですが、デザイナーが専門職であることと、自分が中心になってチームを回していく必要がある以上は、自分も人事と一緒に採用活動をしたほうが良いと考えていました。

なので会社の人事担当にももちろん協力をお願いした上で、応募していただいた方と面談をするだけでなく、SNSや様々なプラットフォームでこれから作るチームに合いそうな人を自分の目で探して積極的に自らコンタクトを取りました。

ちなみにスキルやサービスへの共感の他にも、これからチームつくっていく私自身との相性と、社内の他のメンバーと合いそうかどうかをものすごく重視しました

もう少し詳しく掘り下げると、こんな感じです。

・説明能力とヒアリング能力
・様々な業務を担当する他チームのメンバーに対して、気遣いや親切なコミュニケーションをとれるか

このあたり、人物像も含めた条件を、人事と自分の上司である開発チームの上長と何度もすり合わせを行い、必要性やその理由もしっかりと共有していきました。

※採用に関しては実際やってみてまだまだたくさんの気づきがあったのでこれだけで別記事にしようかなと思います

メンバーが入ってから注力したこと(模索中)

上記のような流れで必要なメンバーを集めることができたので、入ってからは以下のような取り組みに力を入れて今も取り組んでいます。

【入社〜日常の取り組み】
・オンボーディング-社内やサービスのことが可視化出来るボードを制作してオンラインでもわかりやすいようにしっかり時間をとる
・朝会-業務連絡だけでなく雑談を必ず入れる,メンバーのパーソナリティを知る他自分のことも知ってもらえるよう自己開示した
・1on1-常勤メンバーは最初は毎日実施→徐々に減らして現在は週1
【他部署やプロジェクト関連】
・他部署メンバーとのMTGになるべくアサインする(顔合わせの意味合いも含めて)
・メンバーの得意領域が活かせそうなミニプロジェクトを立ち上げて他チームの担当にも呼びかけをした
・決まったことをやるタスクだけでなく自分から能動的に考えてもらうタスクを用意しサービスや社内の改善に取り組んでもらった
・チームごとに割り当てるほど人員が多くないので、得意スキルごとに業務を分けてアサインした。苦手なことで作業が遅延するよりも得意なものは得意な人へ。
【コミュニケーションとサポート】
・常勤メンバーに関してはデザインのフィードバックだけでなく、デザイナーに必要なコミュニケーションについてもアドバイスとフィードバックに力を入れた
・メンバーの仕事の障壁をなるべく取り払えるよう手助けをした(勤務形態/日々の業務/中期目標に取り組むなかでのつまづき/モヤモヤにたいする客観的な言語化の手助けなど
・自分自身が抱えている案件のこともメンバーにシェアして随所でアドバイスしてもらうようにした


まとめと今後と正直な告白

こうして半年かけて、チームのベースを作るところまで来れました。実はここからが本番ではあるのですが、たった一人のときはここまで持ってくるのことさえ皆目見当がつかなかったのです。

振り返ると色々細かいはたらきや工夫をしたので、備忘録代わりと、同じようにこれからチームを作りたいというどこかの1人デザイナーの方の参考になればと思いざっくりまとめてみました。

そして偉そうに色々書きましたが、実際のところは今いるメンバーのスキルの高さとカインドネスに支えられてうまくまわっているとうのが正直なところです。私がやっているのは補助的なものにすぎません。

今後もサービスや組織全体の形に合わせて色々な試行錯誤を重ねていくと思うので、また取り組みなどを追ってまとめていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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