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世界の片隅の物語

『この世界の片隅に』公開当時、映画館で見ました。最近改めて見て感じ方が変わった自分に気づきました。久々に見ると感じ方が変わるってよくありますよね。

『この世界の片隅に』は、戦争の時代に過ごす何者でもない主人公の物語です。
戦争という大きなテーマの中で、主人公は歴史上の偉人でもなければ、戦争に対してどうこうもしません。ただその世界の流れの片隅で過ごすだけの物語です。
今回は、映画『この世界の片隅に』を見て感じた私の好きな世界について書きます。


響いたのは”片隅”

物語にはSF映画のようなガンガンの急展開もなければ、アクションもありません。主人公の過ごす世界は、戦争という人類史的メインストーリーの中にありながら、その片隅で物語が進みます。物語にしては地味かもしれません。ただ、普段の私たちの生活も同じな気がします。
コロナという人類史的メインストーリーの中で、その片隅に私たちはたしかに日々を過ごしています。毎日何かを想い・考え・感じています。これって全部片隅で起きている物語です。

どうやら私は片隅の物語が好きなようです。
夜景を見た時に感動するのは、灯りの数だけ物語があると想像するからです。
売れないバンドマンのライブに感動するのは、そこに物語を想像するからです。
何者でもない人の物語が集まってこの世界ができている気がするからです。私には、片隅にある物語が胸に響きます。


世界の片隅の物語

noteを書き始めた時、noteのクリエーターの分だけ物語があると感じました。そう考えると、私が好きな物語はいつも片隅にありました。

物語は、人が想い・考え・感じたところに生まれます。それが表現されたnoteは、記事の分だけ物語があります。そう考えると、1日に15000記事投稿されるnoteは物語に溢れています。きっと、そのほとんどがメインストーリーではなく、今の世界の片隅にある物語だと思います。私にはその一つ一つがキラキラして見えます。夜景に灯る光のように感じます。私が毎日noteを書くのも、片隅の物語になりたいからなのかもしれません。


まとめ

今回は『この世界の片隅に』を通して、私の好きな世界を記事にしました。
何者でもない一人ひとりの、想い・考え・感じかたが物語になります。それは今の世界のメインストーリーではないかも知れません。それでもそれは、この世界の片隅にたしかにあって、キラキラと灯ります。
私は、何者でもない一人ひとり物語がある世界が好きです。何者でもない私が共感しやすいからかも知れません。これからも、この世界の片隅に私たちらしい物語が続くといいなと思います。

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