RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる

2021年3冊目

ボリュームがある一冊。そのため全てを詳細に読んだわけではないが、気になったところ忘備録的に記します。


学生には、「何を考えるべきか」を教える前に、「考える」ことを教えなければならない。

「自分の頭で考えることは大事。だからしっかり考えなさい。」
と言ったところで、???となってしまいますよね。

考える材料が不足していれば何を考えて良いかわからない。
そして考え方を知らなければ、考えるという行動は起きないと思います。

考えなさいと言うのであれば、いくつかの考え方を提示してあげることが大事だなと思います。


トップ選手になった人たちも、実は最初の頃に幅広い経験を積んでいて、あとから専門を決めるのが一般的だった。偉大な音楽家は驚くほど多様な道筋をたどっているが、能力を育てる上で早期の超専門特化は必要ではなく、即興演奏をする音楽ではむしろそれは稀だった。それでも、多くの大人がカネ儲けのために、音楽でもスポーツでも、なるべく早く専門特化することが不可欠だと思わせようとしている。

最後の文はなかなか衝撃でした。
スポーツにしても芸術にしても、専門特化する前に様々な経験を積むことに重点を置いた方が良いようですね。
日本の高校スポーツもシーズン制にして、多様なスポーツに取り組み仕組みがアメリカのようにあれば、いろいろなことが変わっているかもしれません。怪我が減ったりとか、競技人口が変化したりとか。


高校生までの間に様々な経験を与えたいと思うのであれば、与える側が知識・経験が豊富である必要があるかなと思います。てことで自分の幅(体系的な意味ではなく)を広げていこうかと思います。

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