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東京国立博物館(東京都台東区・上野駅)

東京国立博物館の平成館では古代メキシコ展を開催。マヤ、アステカ、テオティワカンといった代表的な3つの文明に焦点を当てて出土品を紹介するとともに、それぞれの文明で作られたピラミッドや神殿のモニュメントを会場に設置するという、かなり凝った造りの展示を行なっている。

順路としては最初に古代メキシコのいざない、ということで古代メキシコ文明の歴史が紹介される。メキシコ文明の歴史は古く、はっきりしているところでは紀元前15世紀のオルメカ文明がメキシコ沿岸部で隆盛したことに端を発し、その後にマヤ、テオティワカンと続き、トルテカ文明を経てアステカ文明が起きた。16世紀まで続いていたアステカ文明とマヤ文明は、その後にスペインの侵攻によって滅亡し、遺跡だけが残ることとなった。

メメント・モリ(死を想え)

会場すべてが写真撮影可能ということもあってか、そもそもみんなが古代メキシコに非常に興味を持っているためか来場者が非常に多い。最初から順序どおりに見て行くとまず回りきれないので空いているところからスイスイと見学することに。続いての展示室では神々の都であるテオティワカン文明の紹介で、太陽のピラミッド、月のピラミッド、羽毛の蛇(ケツァルコアトル)ピラミッドの三つを紹介しながら、それぞれのピラミッドから出土した発掘品を紹介している。目玉となるのは太陽のピラミッドから出土した巨大な石盤、死のディスク石彫である。

でけえ

続いては都市国家の興亡としてマヤ文明について。マヤ文明はいくつかの都市によって構成されたもので、都市間における争いも激しかったという。文化としてはかなり先進的だったようで多くの土偶、それに石板といったもののほか、変わったところではガラス容器の美術なども採り入れている美術品が紹介されているところだろうか。ここでは赤の女王と呼ばれた女性の埋葬品およびミイラの様子が実際の墓のようなモニュメントの中で展示されている。初来日の展示である。

見学者が取り囲みまるで葬送のようである

最後はアステカ文明。テノチティトランの大神殿を築き上げた強国のアステカ文明からは戦士像がお出迎え。神々と祭礼という観点からトラクテクトリ、ミクトランテクトリ、ウィツィロポチトリ、トラロク、エエカトル、パテカトル、ウェウェテオトル、それに近年になり注目されたテスカトリポカといった神々に関わる祭礼品が展示される。とにかく人が多く、世間ではこれだけメキシコに興味がある人が多いのだと実感させられたのであった。トイレはウォシュレット式。

とにかくどこもかしこも人、人、人 どんだけメキシコが好きなんだ皆


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