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エスパス ルイ・ヴィトン東京(東京都渋谷区・表参道駅)

表参道ヒルズの道路を挟んで向かい側にあるのがルイ・ヴィトン表参道店。その上のフロアにあるのがルイ・ヴィトンの持つギャラリーである。ルイ・ヴィトン財団にある芸術機関であるファンダシオン・ルイ・ヴィトンによって所蔵されている現代アートの作品を展示している。

https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail

店舗に入ってからエレベータで上がるため、普段あまりルイ・ヴィトンの商品を買わない人間としては敷居がやや高い。けれど似たような客層はどこにでもいるもので、意外にもこちらのギャラリーだけを目当てに訪れる人も多い様子。

今回はギルバート&ジョージによる巨大なインスタレーション3連作『Class War, Militant, Gateway(階級闘争、闘争家、入り口)』を日本で初公開している。

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どことなく男色を思わせる作風で、上半身裸のストリートの若者たちが人種の別なく角材を持って並んでいる写真がまず目に飛び込んでくる。彼らの服装や行進している様から労働者階級をイメージさせ、背景のモノクローム写真にある無機質な街並みとの対比がタイトル通りの感覚を鑑賞者にもたらす。格子状に切り取られたパネルは金網のようでもあり、鑑賞者と作品との隔絶を感じ取ることもできる。

広い会場の中で作品はこの3点のみ、かなり近づいて鑑賞することもできる。角材の塗り方が写真から浮いているように見える。赤と青と白黒というシンプルな色で配色されたがゆえに逆に圧倒的なインパクトを残す。

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トイレはウォシュレット式、どころか全て個室であり、それぞれの個室の中に洗面台が備えられておりじっくりと腰を落ち着けられる雰囲気を持っているのは素晴らしいの一言。

7階のフロアからは青山方面を見渡せるようになっていて、遠くには街中で異彩を放つ大聖堂が見える。気になって近くに行ってみたら教会ではなく結婚式場のセントグレース大聖堂だった。縁がないわな。

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