見出し画像

有楽町マルイノアニメ(東京都中央区・有楽町駅/島本和彦展、山代エンナ展)

・マルイノアニメSPACE1/2(島本和彦・炎の原画展)

日本で最も熱い漫画家は誰か?という問いかけがあったとしたらまず名前が挙がってくる炎の漫画家こと島本和彦。ドラマ化した『アオイホノオ』をはじめとした血液の沸騰する濃度の高い漫画を40年間も描き続けてきている。希代の熱血漫画家による原画展が開催されるとあって見学することに。

画業40年ともなれば作品数は膨大。その中から代表作である『炎の転校生』『風の戦士ダン』『逆境ナイン』『吼えろペン』といった作品の生原稿を展示している。勢いだけでなくかなり練り込まれた構図や修正液、ベタやトーン指示など、生原稿でなくては見えてこないプロの仕事が垣間見えるのが面白い。雑誌連載時のカラーページに備えてしっかり色が塗られており、特に駆け出しの頃などは自分で塗っていたのだろう、苦労が偲ばれる。

魂を揺さぶられるグッズの数々

会場には自身がパーソナリティを務めたラジオ番組のスタジオの様子や、関連メディアでの展開を映像で流している他、学生時代の役者として出演している実写作品なども惜しみなく紹介されている。島本作品というと名言集としても知られており、開催に及んでファンから募った名言集の人気投票結果も出ている。どれも名言すぎて痺れる。『炎の転校生』『吼えろペン』『逆境ナイン』『燃えよペン』『無謀キャプテン』『ワンダービット』等々の作品から生まれた名言の数々である。魂を揺さぶられること間違いない。

キャラクタの中に作者のメッセージも

・マルイノアニメSPACE8(山代エンナ展)
旅サラダなどで活躍しているタレント兼イラストレーターの山代エンナによる個展が開催。番組を通した世界のさまざまな景色やさりげない日常を独特なカラーリングで写しとっている。その作風はさまざまで、アールデコ調やリーニュ・クレールを想起させる作風のスタイルが面白い。フロアにあるトイレはウォシュレット式。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?