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スウェーデン大使館(東京都港区・六本木一丁目駅)

現在の日本には150カ国ほどの大使館がある。その中でも特に大使館が集まっているのが港区エリア。大名屋敷を没収して各国に提供していたことがその由来となっている。港区の虎ノ門エリアにはアメリカ合衆国やサウジアラビア、スペイン大使館など大使館の中でも大きな建物の大使館が軒を連ねている。そんなエリアの一角にあるのがスウェーデン大使館

渡航することのない限り普段なかなか訪れることのない大使館。というより一般の人が気軽に行ける場所ではないというイメージだったのだけれど、いくつかの大使館では稀に一般の見学を受け入れていることがある。今回もスウェーデン大使館の前を通りがかった時に門が開いており展覧会を行なっている様子。門にいる警備員の方と目が合ったところ自由に見学OKとのことだったのでこれは行かない選択はない、とばかりに大使館の中へと突入である。

見学できるのは1階。展示会では屏風職人である片岡孝斗氏とスウェーデン在住の現代美術家たちによる文化交流事業のコラボレーション作品を紹介している。片岡氏がスウェーデンを訪れてそれぞれ5人の作家と対話しながら屏風を制作したものがスウェーデンで紹介された後、今度は逆にスウェーデンのアーティストたちが来日して片岡氏と墨田区のスタジオで制作したという作品が展示されている。イネス・ヨンソン、カール・パトリック・ネースマン、イルヴァ・カールグレン、ユーリ・マルクラ、マーティン・コズロースキというそれぞれの作家の持つ特色を屏風作品へ落とし込んだ面白い作りになっている。

トイレは洋式。興味深いのは入口側にあるトイレは性別の域を超えて使用可能になっている点。それともう一つ特徴的なのは、スウェーデン大使館でしか目にしたことのない、スウェーデンの自動販売機があること。当然ながら日本の商品は売られておらず、スウェーデンの商品が購入できるようになっている。中でも世界一臭い缶詰として知られる「シュールストレミング」が販売されていたこと。5500円と割高なもののチャレンジする価値は充分にある気がする。

上から三段目の丸い缶が例のアレ


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