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旧新橋停車場(東京都港区・新橋駅 鉄道博物館の歴史)

企画展として鉄道博物館の歴史を辿る展示をおこなっている。鉄道博物館が昨年100周年をむかえたこともあって、普段はあまり人のいない印象のある旧新橋停車場にも割と多くの人が訪れていることに鉄道ファンの多さを実感する。

みんな大体この定位置から写真を撮る

鉄道博物館はもともと後藤新平が資料の収集と保管を目的にして鉄道院内に設置された鉄道博物館掛を前身としており、その後に1921年に東京駅北側の高架下に施設として開館したのが一般公開の始まりだという。

関東大震災で資料が焼失して閉館したものの、その後に復興、さらに規模をひろげるために万世橋へと移した。戦時中は閉館することになったが、戦後になって新たに船舶や自動車、航空などを含めた「交通博物館」として出発、50年以上の長きに渡り展示をおこなった。

設備の老朽化と収蔵資料の増加に伴い埼玉県の大宮駅へ移設されたのは2007年。古くから鉄道のまちとして発展してきたさいたま市を中心として鉄道に特化した「鉄道博物館」として再スタートし現在に至っている。

この旧新橋停車場にも遺構や資料がいっぱいある

鉄道に関する博物館は全国に多く存在する。東京近郊だけでも東京メトロは地下鉄博物館、東武鉄道は東武博物館、京王電鉄は京王れーるランドなど。青梅にある青梅鉄道公園は何気に国内で鉄道博物館に次いで昔からある施設なので、現在では実質的に最古の施設といえるかもしれない。他にも京急電鉄は京急ミュージアム、東急電鉄は電車とバスの博物館、小田急電鉄はロマンスカーミュージアムといった電車の博物館が大量にあることを知る。電車に興味があればこれはぜひ訪れておきたいところかもしれない。
トイレは安定のウォシュレット式。トイレのある棟も旧停車場の雰囲気を残した施設になっていて意外と良かったりする。

この灯りとか最高にモダンで良い

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