見出し画像

日本サッカーミュージアム(東京都文京区・御茶ノ水駅)

日本国内でファンが多い代表的な球技といえば野球とサッカーがまず挙げられるのではないだろうか。サッカーは特にW杯での昨今の日本代表選手団の活躍もあり、観覧人口は安定して高いように見受けられる。日本サッカーミュージアムは国内にあるJリーグだけでなくワールドカップについても採り上げているサッカーの歴史を紹介しているミュージアム。

残念ながら2023年をもって休館するということもあり、存在するうちに行かなくては、と急いで訪問。いつまでもあると思うなミュージアムである。国内オフシーズンながら見学者が多いのはワールドカップの影響だろうか、それとも休館を間近にした駆け込み需要だろうか。これだけ需要があるミュージアムなのでどこかに移転するのか改装か、ミュージアム自体が消滅することはないのだろうけれど、いつ再開するかはわからないからね。

1階の展示エリア スマホ充電器もある

無料エリアと有料エリアとに分かれており、入口階と地下1階は無料で観て回れる。Jリーグのユニフォームやスパイクなどの現物が展示されているほか、印象的なのは実際の選手等身大の足型が床に並べられているエリアとグッズを販売しているショップ、それにサッカー殿堂が紹介されているのが無料エリアである。野球殿堂博物館に比べると親子連れも多く、単独で来ている年齢層も若い感じがする。あるいはショップの買い物を目的に訪れている人もいるのかもしれない。

足型とかグッズとか

有料エリアはゲートをくぐって階段を降りた地下2階。印象的なのは円陣を組んでいる日本代表。一箇所だけくぐれるように空いていてここで円陣に参加して記念写真を撮る、なんてのもできたりする。こちらは2023年ではなく2002年ワールドカップの参加各国のユニフォームが展示されている。ユニフォームには当時の参加選手のサインも残されており、往時のワールドカップに思い入れがある人にとってかなり貴重。

まぜてまぜて

展示室は回廊型になっていて、ロッカールームでは日本代表選手のユニフォームやサッカー道具が紹介されているほか、歴代のユニフォームが揃っている。ラフプレーが日常茶飯事のサッカーにおいて日本はフェアプレーで国際的に評価されているそうで、フェアプレー賞のトロフィなども展示されている。

ロッカー意外と狭い

サッカーの起源は中国だそうでこれは意外。民明書房が紹介している訳ではなく、実際に紀元前から皮を繋ぎ合わせ毛を詰めたボールを使った「足球」から始まり、日本で「蹴鞠」として伝えられたという。現在のようにサッカーとして定着するようになったのは12世紀のイングランドだが、10世紀にはローマ人が切り落とした敵の首を足で蹴っていたという血生臭い説もあるという。フットボールは現在のサッカーとラグビーのルーツでもあり、アソシエーション・フットボールがサッカーへとつながっている。

知っているのか雷電

日本でサッカーという名称が定着したのは1918年に神田清雄によって名付けられたのが最初とされる。日本サッカー協会は1921年に前身が発足。国際サッカー連盟FIFAに加盟したあとベルリンオリンピックでベスト8へと輝き、その後もオリンピックで実績を残した。先人たちの血の滲むような努力もあり日本でもプロサッカーリーグとしてJリーグは1993年に発足している。その後の発展は知られている通り。女子サッカーではワールドカップで優勝するなど競技人口も増えている。

女子サッカー人口が増えるきっかけになった

企画展示室では2023年のワールドカップ特集がされている。今後もますますの発展が期待される日本代表。いつかベスト8、そしてさらに高みへと向かうことを祈りたい。トイレはウォシュレット式。小用の便器が床まで伸びているタイプで、これは来客者に子供が多いということへの配慮といえるだろう。素晴らしい。

夢を見せてくれたね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?