京橋/銀座ギャラリー巡り(東京都中央区・京橋駅/銀座駅)
国内でも有数の画廊・ギャラリーが点在している銀座エリア。今回は京橋の辺りから銀座にかけてまだ未訪問だった場所を中心にして訪れてみることに。これまでに行った画廊もそれなりにあるつもりだったのだけれど、まだまだ存在するということに驚かされる。
・ギャラリー川船
地下に入った場所にあるギャラリー川船は1920年から40年代の国内作家の洋画・彫刻を中心に扱っているギャラリー。今回は近年ここでよく個展を開いていた緑川俊一の追悼展を開催。
・加島美術
銀座エリアに来たら寄っておきたい画廊の一つである加島美術。今回は収蔵作品を中心に展示。白隠や尾形乾山、熊谷守一など安定した作品の展示はさすがの貫禄。2階の和室風の展示室も好き。
・ギャラリー椿
現代アートを中心にした作品を展示しているギャラリー椿では服部知佳による個展を開催。Swim Slowlyと名付けられた浮遊する生き身ののような絵画作品である。本人も在廊しており求められれば解説もしてくれる。
・Brillia Art Gallery
東京建物不動産販売のBrilliaが主催しているBrillia Art Gallery通称BAGではJAZZ音楽のレコードジャケットについてを紹介する企画展を開催。マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスをはじめとした巨人たちのレコードジャケットをしつつ、隣接するギャラリー2では阿部克自によるジャズ写真展、徳持耕一郎による鉄筋彫刻による作品を紹介している。
・ギャルリー東京ユマニテ
警察博物館の裏手にあるギャルリー東京ユマニテでは野田裕示による個展を開催。ずらしの作法と名付けられた展示は平面の絵にひび割れを起こしたような空白を施してずらしがあるかのように見せる作品である。
・GALLERY b. TOKYO
地下1階に入ったところにあるGALLERY b. TOKYOでは後藤光利による個展を開催。人物像を360度から描いたような不思議な絵がある。モデルは固定、画家がその周囲を回転することで描いているのだという。
・NEW ART LAB
割と立派な外観で傍目にはギャラリーとは気づかなかったNEW ART LABは地下でありながら結構な広さを持つギャラリーで、神木佐知子による個展を開催。絵画をBOXと断定して日常の情景を封じ込める。黒人のように見えながら実はさまざまな色を練り込んでいる人物絵が特徴的。1階では草間彌生の作品が多く展示されている。
・Gallery Q
Gallery Qでは漫画家のしりあがり寿による木の板に描いた作品を中心とした個展を開催。脱力系の第一人者とも言えるしりあがり寿の作品を間近で見られる。驚いたことに本人も在廊。ファンらしき女性に長い時間つかまっていたが真摯に受け答えする良い人そうな感じが滲み出ている。
・ギャラリー1953
通りの名前にもなっている松屋銀座。もちろん牛丼などではなくファッション文化を中心に銀座を支えてきた老舗である。その中にあるのがギャラリー1953、もちろん創業の名前を冠したギャラリーである。日本デザインコミュニティのメンバーによる好きなデザインを紹介している。自身の手がけたデザインを紹介する人も。お、おう。
・教文館ナルニア国
銀座の真ん中に建つ教文館。銀座で唯一の路面店である書店。キリスト教の出版本も扱っている。1885年に創業されて以来、1906年に現在の場所へ移転し関東大震災で焼失したものの1933年に再建して現在に至る。9階にある児童書向けのナルニア国の一角に展示コーナーがある。ミッフィーなど福音館書店の編集者として活動していた松居直の展示会を開催。
・銀座屋上ギャラリー
銀座の街を見下ろせる屋上にギャラリーがあるという、隠れた名店といえる銀座屋上ギャラリー。枝香庵と名付けられているギャラリーでは現代美術の斎藤泉&史門による個展と、もう一つのギャラリーでは作陶家の荒波翔による個展を開催。
・エプサイトギャラリー
エプソンが運営するエプサイト。こちらの一角にはエプソンのプリンター技術を活用した作品展を実施しているエプサイトギャラリーがある。今回は写真家の丹地保堯による個展を開催。写真とは思えないような絵のような構図と色彩に彩られた興味深い作品になっている。