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新宿歴史博物館(東京都新宿区・四ツ谷駅)

新宿区の郷土博物館機能を有しているのが新宿歴史博物館。今回は二回目の訪問になる。1階の企画展示室は今回は閉じており、地下1階の常設展示室をメインで回る。今回は常設展示室の目玉として佐伯祐三の絵画が展示されている。

導入部では土器や板碑といった郷土博物館お馴染みの展示が立ち並ぶ。内藤新宿の宿場町の模型、商家などの目を見張る展示が続き、前回おとずれた時に比べて特に大きな展示替えはされていないものの、要所要所に配布されている解説シートの内容が違っているなど小さな変化が見てとれる。

ガラスケースの中が一部いれかわっている

やがてやってきたのは落合文士村コーナー。もちろん中心となったのは夏目漱石だけれど、今回の目当てはその弟子である芥川龍之介。芥川龍之介と太宰治をフィーチャーした企画展がこの新宿歴史博物館と、田端文士村記念館、三鷹太宰治記念室の3館で同時に開催されている。3館をめぐるスタンプラリーが実施されており、こちらでスタンプを押すとこの館オリジナルの栞がもらえる。

ぬこ

新宿は二人がそれぞれ住んだことのある町ということで、それぞれの交友関係が作品から紹介されている。直接の交流は無かったとされているものの、芥川の息子である俳優・演出家の芥川比呂志が太宰の愛読者で、太宰の『新ハムレット』上演許可を得るために訪問している。その当時のエピソードが漫画化されて配布されており、太宰の人柄が偲ばれるとても興味深い内容になっている。必見。トイレはウォシュレット式。

安定の現物展示もある

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