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クリエイションギャラリーG8(東京都中央区・新橋駅 ミロコマチコ展)

クリエイションギャラリーG8はリクルート銀座8丁目にある社屋で展開されているギャラリー。銀座に来るたびに立ち寄っては会期外だったり休館中だったりして訪れる機会がずっと持てなかった中、ようやくこのタイミングで訪問。
もともとリクルート創業者の江副浩正と商業デザイナーで社章を制作した亀倉雄策の交流からアートへのアプローチが始まっており、「クリエイション」は亀倉が手がけた雑誌の名前からきている。

デザインに特化した作品の展示が中心となっているギャラリーで、今回は絵本作家ミロコマチコによる展覧会「うみまとう」が開催されている。ミロコマチコは絵本作家を皮切りに本の挿絵や企業広告、アートディレクションといった方面でも活動しているアーティスト。

入口からすでに異様な雰囲気が漂う

絵本作家という肩書きだけ見ればシンプルな作品を想像しそうなところ、実際に会場に足を踏み入れると巨大なインスタレーションに度肝を抜かれる。会場は多く分けて2部屋に分かれており、最初の展示室を目一杯につかった作品が圧倒的。作品の中に入り込むこともできる。とにかく大きくて感情が迸っている。これをギャラリーの中で開催できているのに驚かされる。展示入れかえが大変なことは想像に難くない。そんなギャラリーのウェルカムな姿勢もまた凄い。

迸る感情 奥まで透明な板を伝って踏み入れられる

次の展示室でも絵画と並んで巨大なインスタレーションが目を引く。中には即興で行われたライブペインティングの作品もある。拠点を東京から奄美大島へと移して伝統的な染色を用いて自然の一部を絵に取り入れ始めてからの作品が中心で、奥にある映像室ではその制作した時の状況を上映したりしている。

どの作品も動物を具現化している

それほど広いわけではないスペースでありながら結構な人数の見学者がいることからその注目度の高さがわかる。作品に触れないように移動するのに少し注意しなくてはならないほど。今までに訪れたギャラリーの中でも人口密度が比較的ある方かもしれない。もちろんそれぞれがそれぞれで目配せしながら距離を取っているのも良い傾向。トイレはウォシュレット式。

ライブペインティングの跡が凄まじい

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