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短歌

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簡易的歌集としてまとめておきました。
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記事一覧

制服のままおむすびを食う君と吹きっ晒しの駅のホームで

コートを着たくないのか、学校の規定なのか。 制服のまま、ちょっと寒そうにしつつ、特にあっ…

何もかも色恋沙汰に帰結され過ぎてなんだか全部クソだな

アロマンティックで色恋沙汰に縁遠い価値観で生きていることがベーシックになっていると、いや…

短歌連作八首:くろつるばみ

朝の影絵として並ぶほぼ墓石と同型のビル群 「今週のアナタのラッキーアイテム」を持ってアイ…

前も見ず他人の背を追う踏み出した足の下には地面はあるか?

前も見ず他人の背を追う踏み出した足の下には地面はあるか? 盲目的な追従の先に未来はあるか…

goodnight 日々訪れる小さな死穏やかに死に給えよ我ら

初出:「かばん」2020.11月号

ベルトコンベアに乗っていただけの自分を観るのがそんなに嫌か?

自由もなく意思もなく条件反射で生きていることに気づくのがそんなに苦しいか? 気づかない限…

たとえばさ私もいつか死ぬわけでポテトチップス塩がおいしい

塩分大事 初出:「かばん」2021.2月号

【同じ月を見上げて】企画に参加させていただきます。

これでも母さんの企画を拝見したので、ひっそり参加させていただきます。 企画に参加させてい…

ゼンマイが背に突き刺さりネジを巻くもう動きたくないのだけれど

#今日の短歌

推し短歌、それ即ちすべからく相聞歌

あの海の向こうを目指す今はまだすぐに未来へ行けなかろうと 生き急ぐ必要はないまだ若い一度…

君が今なにを思うか知るすべが無いまま君よ幸い給え

#今日の短歌

もう君が恐れるものは何も無いあれは遠くをよぎる影だよ

#短歌

汚泥より蓮華を仰ぐされこうべそりゃあさぞかし都合よかろう

#短歌

永遠に君はそのままいるがいい船出はとうに過ぎて夕凪

置いていく意思