いよいよサウナ NARAYA+ オープンします(5/27〜)
サウナは作るは易し、暖めるは難し
サウナプレオープンに漕ぎ着けた前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。
その間、何をしていたかと言うと、、、
実は少しショックを受けていました。
昨年11月、保健所の営業許可などを取得し、プレオープンが始まり、お客さんからの反応も芳しく、「理想のサウナが出来た」と思った矢先、日に日に気温が下がり冬が近づいてきました。
それと同時にサウナ室の温度が日に日に上がりにくくなっていきました。
カフェでの業務中、サウナストーブのコントロールパネルに温度が表示されるのをチラチラ見るのですが、1回お客さんを入れると10℃近く下がってしまい、次のお客さんは温度の低いところから開始しないといけないので、当然満足度は下がってしまいます。
ロウリュすると一時的に体感温度が上がるのですが、スタートの温度が低いと必要以上にロウリュを繰り返してしまい、ストーブの温度は下がるわ、天井には結露するわという悪循環に陥ってしまいました。
これまで古い建物をリノベーションし、その味をいかしてきた我々にとって、夏の暑さや冬の隙間風は、「味」として済まされてきました。
空調の効いた空間に慣れた都会の人たちに、敢えて断熱の効いた壁を取り払って箱根の自然を「味わって」もらうのだ、、、そんな気持ちで接客してきました。
サウナもその延長で、サウナが目的なのでなく、NARAYAという開放的な施設を存分に味わってもらうための手段としてサウナを位置付けているということは以前の記事でも述べました。
とはいっても、サウナが熱くなかったらサウナとしての機能が失われてしまいまい、どんなに見た目が良くても、どんな言葉を尽くして言いくるめようとしても、サウナではありません。
昭和20年代に建てられた打ちっぱなしコンクリートのある床下倉庫と、隙間風のぴゅうぴゅう入る休憩室という「味」は、サウナ営業にとっては「仇(あだ)」となってしまうのでした。
土を使う
そんなことがあったので、12月でプレオープンが終わり、正直ホッとしました。
本格オープンは暖かくなってからと言うことにして、時間的猶予ができたこともあり、しばらくモチベーションが落ちていたのですが、そこに妻がある提案をしました。
「NARAYA CAFEは木を多用して空間を作ってきたけど、そろそろ飽きてきたし、土を使ってはどうか?」
といって画像検索した「土の家」いわゆるアドビハウスの画像を見せながら、各方面の友人にアイデアを話し始めました。
それがいつしか具体的なプランとなり、動き始めました。
プレオープン時、少し殺風景だったこの1階休憩室部分をアドビハウス風に改造することにしました。
その方法は木工と左官の合わせ技、合板と「竹」で曲線のある骨組みを作り、その上に石膏を塗り重ね、最後に漆喰を塗ることにしました。
最後の仕上げ塗りは土佐漆喰という技法を採用しました。
さすがに最終工程は我々素人には出来ないのでプロの左官職人さんにお願いしました。
サウナの断熱左官作業
左官作業、1度塗っては乾くまで1週間〜10日ほど置いてまた塗るというサイクルだったのですが、その間にもうひとつ(少し無理を言って)左官作業をお願いしました。
左官屋さんに相談したところ、モルタルに発砲スチロールを混ぜた「サンドモルタル」を塗ると、いくぶん断熱性がアップするとのことだったので、急遽、サウナの内壁にも左官を施すことにしました。
これにより、かなり断熱性能が向上しました。
また、ロウリュを繰り返しても結露しなくなりました。
サウナ本格オープンは5月27日
以上のような理由から延び延びとなっていたサウナ本格オープンですが、漆喰も乾き、開業できる目処がたったので、今月末、5月27日より営業を開始することにいたしました。
本日より予約サイトもオープンしましたので、最大2カ月先まで予約可能です。
プレオープンの時同様、1枠2時間での定員制としますが、相席での利用だけでなく、追加料金を払うことで「貸切利用」もできるようにしました。
また、サウナ室の広さ、快適性を鑑み、4人以上で利用する場合は基本貸切となります。相席利用の場合も一度に一緒になるのは最大2組までとまります。
冬場営業できるかはまだ未知数ですが、まずは
秋まで、1日最大6組、カフェの営業をしながら、ぼちぼちと営業していきます。
当店のサウナ、最大の魅力はなんといっても「外気浴」です。
普段、足湯に浸かりながら眺める、あの山の景色を専用のデッキから眺めつつ、そよ風にあたることができます。
また、男女一緒に入る欧米スタイルのサウナなので、カップルや友達同士、気持ちの良い時間を共有することができます。
さらに足湯席と同様、カフェのメニューを「ながら飲食」できますから、外気浴しながら片手にビール、、、なんていう日本ではあまり味わえない幸せなことも出来ます。
ご予約はこちらのサイトから
みなさんのご利用をお待ちしています
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