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新潟の企業がブランディングしなきゃヤバい理由 【いい人採用したいじゃん編】

いよいよ新年度ですね!新入社員が入社して、新しい1年のスタートですね。

考えてみると、新しい社員を採用するには、採用担当者がいるわけですが、マイナビとかリクナビ、新潟就職応援団とかのサイトに登録したり、説明会を開いたり、試験問題を考えたり、面接を開いたり、とめちゃくちゃ時間とお金を使って行いますよね。

それもそのはず。だって、自分たちの会社に適している、いい人を採用したいから。実は、この採用活動にもブランディングは必要なんです。

「少子化だからな〜」と環境のせいにする前に、自社ブランドについて考えてみてはいかがでしょうか。

というわけで今回は、いい人を採用するためのブランディングについてまとめてみました。

そもそもブランディングって何?

「ブランディング」という言葉の意味を説明できますか?

ググればいろいろな難しい言葉で説明されているのに気づくはずです。

一応、世界的には、アメリカン・マーケティング協会(American Marketing Association)がブランドについて定義している言葉が基準になっています。

「ブランドとは、商品やサービスを競合他社から明確に区別し、識別させるためのもの。名称、言葉、デザイン、シンボル、その他の特徴である。」

つまり、ブランドとは、自社と他社を識別するもの。そして、それを作ることがブランディングであるということ。

商品名やサービスのネーミング、ロゴマーク、キャッチコピー、パッケージデザイン、Webサイトを作るということですね。

正直私は、この定義の仕方はあまり良いとは思っていません。

なぜなら、なぜネーミングが必要なのか、なぜロゴマークが必要なのかを理科せずに、"なんとなくそれっぽいもの"を量産しちゃっているから。

つまり、本来手段であるはずのデザインを作ることやキャッチコピーを作ることが、目的になってしまうということですね。

では、本来の目的とは何か?

それは、売上を上げたい、市場シェアを増やしたい、いい人材を採用したい、離職率を下げたい、新商品開発したい、新規事業を立ち上げたい、、、といった経営課題をクリアするためです。

そして、その課題をクリアするためには「ファン」が必要です。

商品を買ってもらうためには、お客さんにファンになってもらう。

離職率を下げるためには、社員にファンになってもらう。

いい人材を採用するためには、学生にファンになってもらう。

と、いった具合に、経営課題はファンがいればクリアできます。逆にファンがいないのにクリアできるわけはありません。

まとめると、「ブランドとはファンがいる存在」であり、「ブランディングはファンづくり」なんです。

ルイ・ヴィトンも、エルメスも、ユニクロも、しまむらもみんなファンがいますよね。決して「ブランド=高級ブランド」ではなく、そこにファンがいれば立派なブランドなわけです。

そこで、本題に戻ります。

ではなぜ、新潟の企業がブランディングするメリットがあるのかを一緒に考えてみましょう!

察しの良いあなたはすでにおわかりかもしれませんね。ぜひ、答え合わせしてみてくださいね。

なぜ採用活動にブランディングが必要なのか

結論から言うと、優秀な学生を採用したいならば、その優秀な学生があなたの会社のファンになればいいわけですよね。

なので、売上を上げるのはお客さんをファンにしますが、採用では学生をファンにするわけです。

ちょっと、採用について考えてみましょう。

一般的な採用活動は、企業が情報を公開する→学生が見る→説明会に参加する(もしくはインターン)→書類選考→1次面接→2次面接→内定

とかですかね?パターンはいろいろあるにせよ、学生としては、あなたの会社を調べて、試験を受けるのかどうかを決めるわけです。

つまり、学生にとって、魅力的な会社だと思わなければ、書類選考にすら参加してくれないわけです。

ですがもし、就職活動が始まる前、もしくは就職活動中にあなたの会社のファンになる学生を増やすことが出来たら、より優秀な学生を採用するチャンスは増えますよね。

現に、私が就職活動していた約10年前も、「優秀な人材は東京にいく」といった流れがありました。あくまで傾向でしかありませんが、当時の私たちにとって、地元新潟の企業よりも東京の企業で働きたいという学生が少なくなかったことは事実です。

具体的にどうする!?

「学生をファンにすれば、優秀な人材を採用できるチャンスが増えるのはわかったけど、じゃあ具体的にどうすればいいんだよ!」となりますよね。

ここで、「○○○をすれば、学生はファンになってくれます!」ということを言えれば簡単ですよね。実際に、そんなことをうたったネット記事や本もあると思います。ですが、正直に言います。

わかりません!!!

怒らないでください。。。

でも正直わかりません。なぜなら、あなたの会社が採用したいと思う優秀な人材と、あなたの友人が働く会社が思う優秀な人材が違うから。

つまり、ファンになってもらう学生がそもそも企業によって違うから、明確にこれをしましょう!ということは言えないわけです。

裏ワザや魔法はありません。

まずは、あなたの会社が採用したい理想の学生像を考えてみてはいかがでしょうか。決して学歴や資格ではなく、どんな性格で、どんな価値観をもっているのかを想像するんです。

「ブランディングは恋愛と同じ」と表現される通り、相手に好きになってもらわなければいけません。学生があなたの会社を好きになって、ファンになうためにどんなことをしたら良いか、まずは想像してみましょう。

おすすめは、休みの日に近所を散歩しながら、「どんな学生がウチの会社に来てくれたら一番いいかなぁ」と妄想すること。歩きながら考えることってめちゃくちゃいいです。

もしくは、「入社してほしい学生」をテーマに、「○○な学生」というキーワードをひたすら書いていく。例えば、「負けず嫌いな学生」「自分事で考えられる学生」「謙虚な学生」など。書くことで頭の中が整理されていきます。

そんなふうにして、考えた理想の学生像を社内で共有しましょう。

「俺はこんな学生が良いと思う」「私はこんな学生がいい!」と言い合う時間です。あくまで会社として欲しい人材を決めるわけですから、あなただけじゃなくて、同僚の意見も取り入れた上で決めたいですよね。

ポイントは、一人で考えてきて、みんなで整理すること。

よくありがちなのが、いきなり会議室に集まって、せーのでみんなで考えるやつ。間違いなく非効率です。

なのでまずは、「理想の学生像をそれぞれ考えて、来週の水曜13時からの会議で共有しよう」から始めてみてはいかがでしょうか?

もしその理想像が見えてきたら、その学生がファンになってもらえるようなコミュニケーションを考えましょう。

学生がまずあなたの会社を知るのがWebサイトなら、そこに掲載されている言葉や写真 は、ファンになってもらうような内容ですか?デザインですか?

説明会で配布する会社のパンフレットは学生が好きになってもらえるものですか?学生に伝える言葉は、好きになってもらうための言葉選びが出来ていますか?

考えれば無限に出てきます。そして、これってブランディングです。あなたの会社のファンを増やしているわけなので。

とはいえ・・・

この時点で考えられること、行動に移せること、色々あると思いますが、ぜひお伝えしたいことがあります。それは・・・

条件で釣るな!

ということ、つまり、初任給が高いとか、休みが多いとか、っていう福利厚生の条件で学生を釣ることは絶対に辞めたほうが良いです。

なぜなら、条件で離れていくから。

もっといい条件の会社が見つかれば、その会社に転職していまいます。なので、「給料がちょっとぐらい安くても、長期休みが取れなくても、あなたの会社に入りたい」と思ってもらえる努力をしましょう。

そこを諦めたら試合終了です。

この考えは、商品を販売することにも言えます。安かったら買ってくれていたお客さんは、他に安い店を見つけたら離れてしまいます。結局安売り競争がずっと続く。

福利厚生が良いに越したことはありませんが、それだけが入社の理由になるのは少しさみしい気がします。

なので、あなたの会社のコンセプト(ビジョン)に共感してくれる学生がきっといるはずだと信じて、コミュニケーションし続けましょう。

ちなみに、コンセプトは「あなたの会社が存在する意味」とも言いかえられます。もしかしたら、社是や企業理念として額に入れて飾っているかもしれませんね。極端なのことをいいますが、その言葉で学生がワクワクしなければ、ファンになることは難しいと思います。

年代による価値観の変化は間違いなくあります。高級車や高級腕時計を買わなくなってように、現在の若者はお金よりも意味を欲しがっています。

つまり、自分がこの会社で働く意味を知りたいのです。

だから、あなたは会社のコンセプトを示して、「一緒に働きたい!」と思ってもらえる学生を増やす必要がある。

当たり障りのないコンセプトは意味がありません。

結局なところ、ブランディングにはコンセプトが欠かせないのです。

まとめ

長くなったので、最後にまとめです。

・ブランディングはファンづくり
・いい人材を採用するためには、学生にファンになってもらわなければいけない
・給料や福利厚生で釣った学生は、同じく給料と福利厚生で離れていく
・現代の若者はお金よりも意味を求めている傾向があるから、コンセプトを作り込むべき

ざっくりですが、以上です。

ブランディングは売上を上げるためのものだと考えられがちですが、「一緒に働きたい!」と思わせることも、立派なブランディングだと思います。

ぜひ、学生が憧れる会社になるために、あなたの会社ナラではの、あなたの会社にシカ似合わないコンセプトを考えてみてください!

それでは!

Narashika
亀山友貴

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